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ホノルル(1) -- 練習船の第三の母港


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ホノルル停泊中はのんびりと過ごせました。
ホノルルは東京、神戸についで練習船の第三の母港といわれるくらい頻繁に寄港しているので、帆船もそうめずらしくないようで、何もイベントはありませんでした。

ホノルルの日系人会より柔道と剣道の親善試合を申し込まれたので、経験者が出向いていったくらいです。
バスによる見学はやはりあって、パンチボウル、ポリネシア文化センターと、いつも風がやまないヌアヌパリ展望台を訪れました。

さすがにホノルル上陸に関しては、シアトルで総領事が来たみたいな注意事項はありませんでしたが、士官よりジョークだとは思いますが「Remember Pearl Habor!と言われても、決してNo more Hirosimas.とは言い返さないように。」との注意を受けました。
(実習生からは笑いが出ましたが、笑い事ではないようですヨ)


ポリネシア文化センター
ポリネシア文化センターの風景

停泊中の実習生の大切な仕事のひとつに、食料の積込み作業があります。
3時間くらいかけて、これからの約2週間分の食料品をバケツリレーのような要領で、岸壁から船底の冷蔵庫・冷凍庫まで運びこみます。肉などの箱を見つけると、次の航海中には、あのおかずはいつ出てくるのかがすごく楽しみになります。

ホノルルはシアトルと停泊期間が同じだったのですが、停泊中の行事が少ない分、自由な上陸時間が増えました。
スーパーでパイナップルや肉や野菜を買い込んで、アラモアナビーチ(ワイキキの西側)でバーベキューをしたりなど、楽しい時間を過ごせました。

ただ、ホノルルで一番残念だったことは、出港時のさみしさでした。
帆船がめずらしくないためか、一部の日系人を除いてはほとんど見送りのいない出港になってしまいました。
しかし、見送りにきてくれた人からは実習生のほぼ全員に美しいレイをかけて頂き、暖かい心を感じました。
人は少なくても、出港時には登檣礼をして出港しました。

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