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コーヒーブレーク(3) -- 用語の話し;「おっもかーじ」


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この話しではなるべくふつうの言葉を使用して書いていますが、船の中ではよく英語を使います。

船の右舷はスターボード(Starboard Side)、左舷はポート(Port Side)といいます。
よくTVなどで船を操作する場面があり、「おもかじ」や「とりかじ」といった表現がありますが、これは商船では使用しません。(自衛隊では使用していると聞いていますが・・・)

「おもかじ」(実際には「おっもかーじ」)は、「スターボード」あるいは「スターボード・テン」などと舵角とともにいいます。省略すれば15度で、「いっぱい」(舵角35度)にまわるときは「ハード・ア・スターボード」といいます。
「とりかじ」(実際には「とーりかーじ」)も同様です。

距離を示す「海里」(1.852km)もマイル(Sea mile or Long mile)といいます。
前進はアヘッド(Ahead)、後進はアスターン(Astern)といいます。
船首と船尾は、日本語で「おもて」「とも」ともいいますが、英語では「バウ(Bow)」「スタン(Stern)」ともいいます。

また、TVとくにアニメなどで、方向を示すのに「何時の方向」といっていたりしますが、これもあまりありません。
通常は船首から左右90度をそれぞれ8ポイントに分け、「右舷4ポイントの方向、6マイルの距離に船発見」などといいます。


(**)
個人のページで船で使用している「基本用語集」をよくまとめられているページがあります。

リンク :   ・しのぶの日記●帆船おたくの毎日●  
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