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シアトル(1) -- パスポートなしの上陸


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シアトルのピア70に接岸してすぐに、ピア70にある上屋のホールにおいて、日本丸の歓迎式典がありました。
そのあと、実習生には上陸が許可されたのですが、その前にシアトル総領事が日本丸にやって来て、シアトル市内の治安や繁華街などの説明を受けました。

シアトルは海岸線が南北に連なっており、海岸線と平行に**アベニュー(海岸に近いところが1stアベニュー、遠くに行くほど数字が増える。ただし、一番近いところは違ったかな?)、アベニューに交差しているのは**ストリートとなっています。

領事 「ダウンタウンは4thアベニュー、または5thアベニュー沿いにあります。
    しかし、1stアベニューは危ないので避けるように...」

実習生「???」

実習生「1stアベニューを通らずに、4thアベニューに行くには?」

領事 「1stアベニューは垂直に最短距離で渡って下さい。くれぐれも平行に歩かないこと。」

そう言われると行きたくなるのが私たちです。
まぁ、たしかに、スラム的ではありましたね。

シアトルは、ダウンタウン周辺ではバスは無料(Free)だし、ウォーターフロント付近では観光客目当ての馬車が走っているなど、日本の大都市とは一風違うところがたくさんありました。

一番困ったことは、お酒を買う時でした。
アメリカ(ワシントン州(?))では、21才以上でないとアルコール類を売ってもらえません。

そのために、通常は身分証明書としてパスポートを提示するのですが、私たち実習生はパスポートは持っていません。
アメリカの入国管理局発行(ポート・エンジェルスの入国審査時に発行してもらっている)のランディングパーミット(上陸許可証)はあるのですが、これには写真が貼ってありません。(右図)

そのため、財布の中にある日本の運転免許証や学生証などを片っ端から見せて、自分が21才以上であることを証明してやっと購入することができました。

ランディングパーミット
ランディングパーミット(横12.5cm×縦8cm)
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