トップ >> 練習船実習・回顧録 >> 帆船の話し・海外編 >> コーヒーブレーク(2) -- 経度を求めるためには... |
||
コーヒーブレーク(2) -- 経度を求めるためには... |
||
<< prev | next >> | |
今回は経度を求めるためにはどうすればよいか、です。 経度と言うのはナポレオンの時代に、イギリスとフランスのあいだでグリニッジを経度0度とした(**)ものですから、基準という物がありません。とすれば、基準の無いものに対して経度の差をあらわすものというと、それは時間ということになります。 従って、正確な時刻さえ知っていれば、正確な運行をしている星などのデータによりグリニッジとの差を求めることができるのです。 GPSにしても同様で、位置の決定方法は異なるものの、やはり経度については相対的な位置しか求められず、衛星から送られてくるデータのなかの、時刻データなどから実際の経度を求めていると聞いています。 (GPSのことはあまり知りません。知っている方がいれば説明して下さい) 時刻改正については、船の時計は船橋にあるマスター時計に船内すべての時計が連動するので簡単にできます。 さらに、船橋の時計は30秒に1分戻るとか、2分進むとかいう動作が可能なのです。 毎日8時00分〜30分の間に船内の時計は変な動きをしています。 逆に緯度は絶対的なものです。 地球上のどこにいても、その緯度は求めることはできます。 北半球では、北極星があるためほぼ正確な緯度が簡単に求められますが、それ以外でも星や太陽をつかって正確な緯度を求めることができます。 しかし、正確な時刻と正確な太陽や星の運行データがあると、緯度にしても、もっと簡単に求めることができるので、時刻なしで位置を決定することはまずありません。 |
||
| ||
<< prev | next >> | |
|戻る| | ||