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八戸(1) -- 銀行がない! |
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次の寄港地は八戸港です。 ここでは、私が日本丸に乗ってから、初めて入港式と言うものがありました。 入港前から音楽隊が演奏しているのです。 入港後、作業服から制服に着替えるまで少し時間は頂きましたが、全員が岸壁に整列しました。 そのとき、一人ひとりに一輪の花が小学生の女の子から手渡されました。 ここでの歓迎は気合が入っており(^^; 、確か夜にも八戸グランドホテルの大きな部屋で、市長さんをはじめ町の著名人や実力者などとの晩餐会がありました。 |
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八戸でも一般公開&バス見学がありました。 半舷のメンバーで、片方が一般公開しているあいだにもう一方がバス見学に行き、次の日は反対になります。 バス見学は十和田湖方面でした。 一般公開は抽選で当たっている人だけなので、むつのときほど多くはありませんでした。 それでも一般公開の案内役は忙しいことには変わりはなく、私たちは日本丸がアイドルで、私たち実習生はそのマネージャーのようなものだと思っていました。 八戸では困ったことが起こりました。 (大変個人的なことですが、)所持金が底をつきかけたのです。 都銀のキャッシュカードしか持っていなかった私は、必死の思いで都銀を探したのですが見つかりませんでした。(**) |
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地元の人の話しでは一番近くにある都銀は、青森市にある拓銀(当時。北海道拓殖銀行のこと)だとのこと。 「こりゃ、人に頼るしかないな」と思いました(^^; 一緒に乗り組んでいる商船高専の連中は学校が地方にある(失礼!)のが多いので、ほとんどが地銀のカードを持っており、あまり困っていないようでした。 郵便貯金をしている人も何とかなったみたいでした。(当時は地銀では都銀のカードは使えなかったのです。) そして、夜の居酒屋でのこと(こんなことをしているから先立つものが・・・)、あるニュースを知りました。 なんと、川崎市の竹藪の中から、1億円が見つかったというのです。 オレらこんな所にいる場合じゃないぞ!(^^; ってな感じですヨ。 1989年4月17日前後のことでした。 |
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