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館山沖 -- セールの取付け


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日本丸は4本マストバーク型と呼ばれる帆船です。
ヨットなどにも種類によって名前があるように、帆船にもいろいろと名前があります。船のことを英語で「シップ」というのが一般的ですが、この「シップ」も帆船のひとつの種類なのです。(**)

さて、場所は千葉県館山沖です。
船では朝8時に旗章掲揚があります。国旗と社旗をマストに掲げるのです。朝の8時は当直交代の時刻でもあるので、8点鐘の時鐘を鳴らします。
このとき、日本丸からほんの200〜300mの位置に、自衛隊の船がいました。自衛隊の船も同じように8点鐘が鳴ったのですが、数秒日本丸と違っていました。
私たちはいそいでJJYでチェックしましたが、どうやらあちらさんがザボっていたようです。
旧日本丸
旧日本丸のイラスト(同じバーク型帆船)

館山を後にし、房総半島をまわり、銚子沖あたりまで来たとき、私たちにとっては初の帆走の時がやってきました。
このときは訓練というよりか、『実戦!』、そんな思いがありました。
私のこの初めての帆走時の配置は、ミズンマスト配置でした。
ちなみに、この「ミズン」とは、「何かを調整するもの」という意味だそうです。

このとき、帆走したのはわずかに30分。
それに対し、初めだったこともあり、準備そして後片付けにはそうとう時間がかかりました。
帆走のための機関停止から、再開まで途中の帆走時間30分を含み、ほぼ3時間かかりました。

このわずか30分の間にどこから駆けつけたのか、取材(?)のためのヘリコプターがやってきて、日本丸のまわりを2周、3周していきました。


(**)
ここにはさらに「詳しくは、FWATERの16番会議室、#32番からのコメントチェーンをご覧ください」とつけ加えていました。これは私が勝手に引用するわけにはいきませんが、「航海訓練所」のホームページ内に代表的な帆船の種類「帆装型式」について書かれているところがありますので、以下にリンクしておきます。

リンク :   ・帆装型式  
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