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浦賀(2) -- 寄港地の予定


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浦賀のドックにいるあいだの日本丸には、帆走設備はすべて取り外してありました。
船に垂直に立っている柱をマスト、マストに垂直でセールを取り付けるための横棒をヤードといいます。
そのマストとヤードを支えるために、はじめから取り付けられているワイヤー類、およびヤードを操作するための最低限のロープ類を除く、取り外し可能なロープ類はすべて取り外してあったのです(**)。

これからの予定を書きます。
3月16日に乗船し、4日間この浦賀のドックに滞在します。
3月20日、21日は東京港外で錨泊し22日に晴海埠頭へ着岸。
約2週間ここにとどまり、千葉の館山沖に移動して錨泊し、青森県のむつ市に向かいます。

そして、

  4月10〜13日、むつ港。
  4月15〜19日、八戸港。
  4月22〜26日、和歌山港。
  5月 2〜 6日、門司港。
  5月13〜17日、大阪港。
  5月18〜22日、徳島港。
  5月25〜6月5日、東京。
  6月 7〜21日、神戸。

の順で国内を巡ります。

さて、当面の私たちの学習項目は、

ドックの日本丸(2)
ドックの日本丸(2)
  (1) マスト、ヤードの名称を覚えること。
  (2) 36枚のセールと、セールを操作するロープ類の名称、役割を覚えること。
  (3) セールを展帆・畳帆(簡単にいうと「セールを上げる」「セールをおろす」)するための命令を理解し、
    そのとおり実行できること。

といったところです。


(**)
上の写真と、この後に出てくる写真をよ〜く比べてみてください。
この写真はヤードにセールが付いていないし、ロープ類もほとんど付いていないのがわかります。
また、この写真は、フォアマストのヤードとメインマストのヤードが、互い違い(平行ではない)になっているのがわかります。写真ではわかりづらいかもしれませんが、ミズンマストのヤードもメインマストとは互い違いです。
このような配置を「カウンターブレース」といいます。ちなみに平行にするのは「スクウェアブレース」。
なぜ、このような配置でいるのかは。。。忘れてしまいました(^^;。

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