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船10日目〜帰路 |
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9月17日【船10日目】
今日は北極圏から出て更に南に向かう。
午前9時過ぎには北極圏のモニュメントを過ぎていった。
景観の素晴らしさは変わらない。
穏やかな海も変わらない。
昼過ぎにSeven Sistersという山並みの、すぐ側を通過。
ブリュニュイスンBronnoysundという街の橋
なんでもない風景のようだが、しかし、素晴らしい風景
トーハッテンTorghatten山
山肌の真ん中に、貫通している穴がある。針で突いたような小さな点があるのが分かりますか?
船はこの山のまわりをゆっくりと一周した。
午後、パノラマラウンジでファッションショー。船のスタッフがブティックの商品を着て、モデルよろしく練り歩く。クルーズも終着間近かで、ブティックのセールの宣伝というわけだ。レストランの給仕長やウェイター等顔見知りも多く、拍手が沸く。
このクルーズの、他の船と違う一つの特色は、船のスタッフが、キャビンの掃除をする担当に至るまで、全員ノルウェー人であることだ。いわゆる豪華客船クルーズを私達はこれまで数回は経験したが、レストランやキャビン担当等のスタッフは、ほぼ例外なく、アジア系を中心とする賃金の安い国々の人達だった。雇用費用が安くすむ筈という常識から当然と考えがちだが、ここで、こういう例もあるんだと、何となく考え直す。この経済のグローバル化の時代に、どちらがどうとは言えないが、しかし、何となく、ノルウェーという国の”国力”を感じさせる。
今 日 の 食 事
![]() ランチの一部 |
![]() 前菜:ホタテ 人参添 |
![]() メイン:ビーフのサーロインステーキ 野菜添 |
![]() デザート:アイスクリーム シャンパンスープ |
夜になると、「北極圏から出たのでオーロラはもう出ませんよ」と私が言うのに、「北海道でもオーロラが見えたことがあるんだ」と連れ合いは言い、いつものオーロラ待機メンバーと共に、最上階のサンデッキ機械室壁面に沿って陣取ったが、やはり、オーロラは現れなかった。
9月18日【船11日目】
早朝にトロンハイムに寄港。ここで下船して、航空機や鉄道で各地に移動する人も多い。ノルウェー外から直接トロンハイムに入る航空路もあるようだ。
午後寄港したクリスチャンスンKiristiansund →
ここもそうだが、どの街も美しい。
午後遅くなると海面の波が高くなり、
船は激しく揺れ始めた。
サンデッキで見ていると、船尾が ぐうっと 盛り上がったと思うと、次は ぐうっと 下がり、1メートル以上も上下運動をしている。まるで、大海で波に揉まれる小舟のように揺れる。手すり等につかまっていないと、立っていられない。
それでもサンデッキで頑張る人は多かったが、さすがに少しづつ減っていった。
私はキャビンに戻って、船酔い防止の薬を飲み、ベッドに横たわりじっとしていた。
これまで全く揺れなかったので、この船は、そして、この航路では、全く揺れないと思っていたが、この船も揺れるのだ、ということを初めて実感した思いだ。
夕食時間頃には揺れもおさまったが、夕食の席の1/3ほどは空席。船酔いで、来られないようだ。
今 日 の 食 事
(ディナーのメニュ内容ーをメモするのを忘れた。)
![]() ランチの一部 |
![]() ディナー・前菜 |
![]() ディナー・メイン |
![]() ディナー・デザート |
9月19日【船12日目】
今日はベルゲンに帰着。沿岸急行船ともお別れだ。
ベルゲン到着予定は午後2時半だが、午前10時までにキャビンを空けなければならないので慌ただしい。指示の通りに荷物をエレベーター横に置き、パノラマラウンジで寛ぐ。
今日は雨。私達の今回の旅で初めての雨だ。景観も、雨では面白くも何ともない。ずっと晴天に恵まれて景観を楽しんできたのは幸運に恵まれたからなのだと、当たり前のことを実感。
雨のベルゲン港に降り立つ。タクシー乗り場は長蛇の列。街へ行く、船催行の送迎バスもあるが、料金が高い(70NOK)ので私達は利用しなかったが、タクシー乗り場のこの長蛇の列をみると、同じ思いの客も多いようだ。
私達の今日の宿はフィッシュマーケットの近く。雨も強い降りではなかったので、雨の中をトランクを押しながら宿まで歩いた。
宿は Strand Hotel、フィッシュマーケットの目の前。部屋の窓からは湾と、そしてブリッゲン地区がよく見え、屋上テラスからはベルゲン市街の展望が楽しめる。素晴らしい。
雨が止んだので、スーパーマーケットへ行き、ブラウンチーズ等の土産と今夜の夕食としてミートパイ等の惣菜を買う。
ホテルではコーヒー、紅茶が飲み放題なので、部屋で、たっぷりのコーヒーと共に惣菜ばかりの夕食をとった。
夕食後は屋上テラスでのんびりと写真タイム。
その後は、部屋の電気を消して、部屋の窓から見えるブリッゲン地区やフィッシュマーケットを飽きず眺めた。
9月20日
17時30分ベルゲン発のKLM機KL1190でアムステルダムへ。
アムステルダムで2泊の予定、宿はNH Schiphol Airport Hotel
9月21日
空港駅からオランダ国鉄の電車に乗り、アムステルダム中央駅へ。中央駅前の市観光案内所で市電の回数券を購入。
運河などのアムステルダム市内観光は以前に経験したので、今日の私達の目標は、ゴッホ美術館と国立博物館のレンブラントを観ることにある。
ゴッホ美術館と国立博物館をゆっくり見物し、その後、市電で移動しながら市内見物。シンゲルSingelの花市場を通る。延々と花屋さんが続き、しかも、どの店も主力商品がチューリップなのには驚いた。
この時期9月頃のオランダではムール貝が旬で美味ということは、旅行出発前のアムステルダムの調査で分かっていたので、ここではムール貝を食しようということになっていたのだが、実は、沿岸急行船でたっぷり味わったので、魚介類はもう食傷気味なのだ。ところが、やはり食いしん坊、ムール貝の看板を見たら、食べようということになり、、、決してまずくはなかったのだが、やはり、私達には魚介類はもう食傷気味なのだということを実感する結果に終わった。
9月22日
15時20分発のKLM機KL867でアムステルダムを発ち、9月23日9時30分、関西国際空港着。
沿岸急行船クルーズは世界で最も美しい船の旅、と聞いていた。
私達もそこそこの回数の海外旅行を経験し、"世界で最も美しい〇〇"といわれるところも数ヵ所見たが、しかし…まあね…そこを地元の人は"世界で最も美しい"と思っているのだろうな、と思うことがほとんどだったのだが、しかし、この沿岸急行船クルーズは例外だ。
私の独断と偏見で選べば、世界で最も美しい鉄路は、日本では"ベルニナ特急"の名で知られる、スイスのレーティッシュ鉄道ベルニナ線。世界で最も美しいドライブウェーはパキスタンのカラコルムハイウェー。そして、航路は
沿岸急行船クルーズ The world's most beautiful voyage, Norwegian Coastal Voyage
![]() | ノルウェー 沿岸急行船の旅 |
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