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11月8日 武漢
朝起きると、ナント、まだ武漢。
昨晩から更に天候が悪化し、強風のために船は武漢から前進できなかったのだそうだ。
このため、行程がほぼ半日遅れとなり、スケジュールも若干変わった。
今日の行程としては、岳陽楼観光は無し。代わりに、武漢にある黄鶴楼を観光することになった。
午前10時頃には黄鶴楼に到着。
到着といっても黄鶴楼が目の前にあるわけでなく、土産物屋とか庭園とかベンチとかあり、人が多いのでまるで公園といった感じ。
この黄鶴楼も私達には2度目の訪問(前回は何年前だったか忘れた)だが、その時は、到着したら目の前に黄鶴楼がそびえていた。だから、黄鶴楼の”公園”の部分はそれ以後できたことになる。つまり、ここが観光場所として整備されたのは比較的最近ということになる。
初めの建物が建てられたのは、古くは三国時代(日本では、まだ”日本国”なんて無かった時代か)だそうだが、以後、焼失と再建が繰り返されたそうで、現存のものは1985年に再建されたものだそうだ。内部はコンクリート造り、エレベーターもある。
中国らしい人の群れ
夕食後に船スタッフによる少数民族のショー、そして、添乗員によるなにか怪しげな?ショーもあったそうだ。私達は見なかったが、見れば良かったな。
11月9日
今日は終日クルーズ。イベントが盛り沢山。午前中は漢方医学講座、ギョウザ作り体験。午後は、石版画講座、中国磁器講座。夕食後は、中国伝統音楽の夕べ。
中国伝統音楽については、午後の寄港地観光が無い日はアフタヌーン・ティーの際にはいつも、二胡、揚琴、琵琶の演奏があったが、私達はいつも、その美しい音色に心安らいだ。
11月10日 三峡ダム 西陵峡
今日は早朝から三峡ダム見学。
まず、展望台へ上がった。三峡ダムの全景が見えたわけではないが、長江がよく見えた。
写真手前中央の茶色の箱様のものは噴水。行ったのが早朝だったので水は出ていなかったが、私達が去る頃は見事な噴水になった。
輸送船ばかり。
中央の船体の長い船の荷物は、満載した砂利に覆いがしてある。
うわあ、広い!
ダムを越えると、川の水がきれいになった気がする。前方には、三峡の景色を予感させる山並みが。
これから、西陵峡(せいりょうきょう)、巫峡(ふきょう)、瞿塘峡(くとうきょう)へと、三峡に入っていく。
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夕食後は、中国伝統芸能の一つ、川劇の変面と民族音楽ショーがあった。
11月11日 神農渓 巫峡 瞿塘峡
今日は、まず神農渓に行き、そのあと船に戻って、三峡の2番目巫峡を見て、昼食、三峡の3番目瞿塘峡を見て、そして白帝城では下船観光と、大変忙しい。
神農渓も私達には2度目。前回は船頭さんが漕ぐ小舟に乗ったけれど、ダムの完成で水量が増えたということで、今回は、100人以上の客を乗せる大きな遊覧船で観光した。
船頭さんが漕ぐ小舟の方が雰囲気はあった。そして、わりと広い川岸があったような記憶があるが、三峡ダムの完成で水位が上がり、川岸は沈んだのだろう。そう思って眺めれば、この神農渓、以前とはまるで違う別の場所のようだ。
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船に戻って、直ぐに最上階のデッキに上がり、これから見えてくるという巫峡(ふきょう)の景観を楽しみに待った。
好天のせいもあるかも知れないが、
波もなく、世界が静寂に包まれているようだ。
昔、李白など、多くの中国の人々が
それぞれの思いを抱いてここを通ったのだと、
その様子を想像してみた。
1時間足らずで、瞿塘峡を通り過ぎた。
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