Pearl Seaveiw Hotel
明珠海景酒家
このホテルを選んだのは、インターネットサービスで予約できるホテルの中では450H$、安かったからだ。
そして、油麻地というロケーション。
油麻地と言えば、前回香港に行った時、間違って地下鉄の駅を降り、
尖沙咀まで歩いた時の街の風景が心に残っていた。
その日は沙田競馬場へ行くという予定があった。「この街をもっと見てみたい。」
私は後ろ髪を引かれる思いで、油麻地を離れた。
”もう1日いたい香港”それが当時の香港観光協会のキャッチフレーズだったが、
私のもう1日は、まさにこの油麻地という街だったのである。
インターネットでは、ホテルが油麻地のどのあたりにあるのかという詳しい情報を得られず、
私はとりあえず地下鉄の油麻地の駅から住所を頼りに上海街に出た。通りを歩いてみたが、
それらしい建物はない。店番をしている男の子に住所を示して尋ねてみると、
南に下ればいいとのこと。私は反対方向に歩いていたようだ。
間口1間、広くても2間足らずの店が並ぶ通りの外れに、明珠海景酒家はあった。
フロントには河合我門系のお兄ちゃんがいて、愛想よく応対してくれた。
インターネットでの予約に不安があったが、話は簡単だった。15階の部屋の鍵を渡され、
さぞやすばらしい海景が...と思いきや、このホテルから見て、海は東側だというのに、
私の部屋は南西の角部屋。海はビルの隙間からわずかに見えるのみ。がっかりして、
部屋を変えてもらおうかなと考えていた時、外から「踊るぽんぽこりん」の合唱が聞こえてきた。
窓の下を見ると、広場にしつらえられたステージの上で、子供が2人カラオケで歌っている。
どうやら、ちびっこのど自慢が行われている様子。次々に子供たちがステージに上がるが、
ほとんどの子供が「踊るぽんぽこりん」を歌う。他にカラオケが用意されていないのか。
私は近くで見たくなって、ホテルを飛び出した。
私が広場に出た時には、
のど自慢はフィナーレを迎え、10人以上の子供と煽動役のお兄さんによる「踊るぽんぽこりん」
の大合唱。香港の子供なら誰でも「踊るぽんぽこりん」は歌えるらしい。
広場の横に市が建っていた。常設の市場という感じだ。入ってみて、
これが有名な翡翠市だということに気付いた。翡翠市の南には昼間からにぎやかな
青物市場がある。
ホテルの周辺をうろついてみて分かったのだが、
ホテルはかの有名な男人街のたつ廟街のキーポイントである天后廟の隣に建っている。
私の部屋の眼下に見えるのが、その天后廟であり、夜ともなれば
夜市のたつ様子が、
居ながらにして観察できる絶好のポイントが私の部屋だったのだ。
コンテナヤードの見える海景なんかより、こっちの方が断然おもしろい。
私はその部屋に居座った。
部屋の窓から見たネーザンロード
明珠海景酒家への正しい行き方
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