料理がしたくなる新填地街


翡翠市の南側に賑やかな通りがあった。
本来は肉屋街。ほとんどが肉屋で、 その間に魚屋とカシワ屋が挟まっている感じだ。
肉屋と言ったって、日本のように冷蔵ショーケースの中に精肉が並んでいるのではない。 店先にブロック肉がブラブラとぶらさがっている。 前回香港を旅した時いっしょに行った食肉検査員の友人はその様子に眉をしかめたが、 6年経ってもその様子は変わらない。 ただ、今回は検印を確かめ、その肉が食肉検査を受けていることは確認できたので、 この場をかりて彼女に報告します。
魚屋では、発砲スチロールの箱に水を張った中に生きた魚や貝やわたり蟹が入っていた。 これは日本の魚屋でもよく見る光景。
だけど鳥屋でもケージの中に生きた鶏が入っていて、活け鶏状態。 その場で絞めてくれるわけだが、ある鶏屋の前ではニワトリが3羽走りまわっている。 ケージから逃げ出したのかと思ったが、 このニワトリ達はケージの中の鶏に比べてかなりの肥満体である。 よく見ると、先頭を走っているニワトリは、なんと絞められた仲間の肉の切れ端をくわえている。 追いかけていいたニワトリもそれに食らいついた。なんともエグイ光景であった。 共食いをしてよく太った鶏の肉の需要があるのか、 単にこの店のペットとして飼われているのかは不明。
路上には野菜屋さんと果物屋さんの露店がならぶ。 この通りを一回りすれば今夜のおかずの材料は揃うというわけだ。
バッグも持たずにぷらぷらしている私を地元の客だと思ってか、どの店も声をかけてくる。 広東語だから意味は分からないが、「安いよ!」とか「こうてんか!」という感じ。 宿にキッチンさえあれば私だって買いたい。タアツァイを胡麻油で炒めて食べたらおいしそうだし、 3個10H$のトマトも樹熟れで美味しそうだった。

香港の街角へ