中国返還から2年、もう一度香港に行こうと思い立った。 香港国際空港で飛行機が仰向けになるという事故の後にである。 思えば前回香港に行った1ヶ月後には啓徳空港で事故があった。
当時香港の啓徳空港と言えば、世界一ランディングの難しいパイロット泣かせの空港と言われていた。 確かに、夜の闇の中、突如眼前にビルの窓が現れ、 中の人まではっきりと見えた時の驚きは想像を絶していた。
しかし、今回私が乗ったキャセイパシフィック機はあの名物空港に着陸するのではない。 ランタオ島の北に新しく作られた空港に難なく着陸した。 恐怖という感覚に鈍感な私には、 啓徳空港のスリリングなランディングが二度と体験できないかと思うと残念に思えるが、 これは、パイロットの人にとっては素人の無責任な戯言だろう。
空港の出口で、観光協会の英語版の市街地図を手に入れ、 とりあえずAirport Expressに乗り九龍に向った。
香港の交通機関は日本に比べると、桁違いに安い。その中で、空港から九龍まで60H$、 890円はちょっと高めだが、このチケットは同じ日の間なら何回も乗れる。 だから、出迎えや見送りの人は往復できるわけだ。

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香港の街角