更新2025/6/4
2025年
融通念佛宗
松燈山 道 音 寺
〒538-0044
大阪市鶴見区放出東1-25-19
上の画像は5月初めの八方尾根です。知人のKさんから提供していただきました。
手前は桜が開花しています。今年は積雪も多く、雪解けにより川や湖の水量も増えるでしょう。
雪解け水は、雪が溶ける時に空気中から酸素を溶かし、大地からはカルシウムやマグネシウムなどの
ミネラル分を多く溶かし込んでいます。飲料水に最適といわれており、最近では山岳地帯の雪解け水を
ミネラルウォーターとしてペットボトルで販売されたりしています。ただ、都市部の雪解け水は空気中
の汚染物質や土壌の汚染物質が含まれているため飲料には不向きです。
5月に入り、曇りや雨の日が増えました。梅雨が近づいているようです。また気温の変化も大きく、
体調を崩す方もあるようです。
6月の暦、5日は芒種。イネやムギの種をまく日と言われています。実際は地方により異なります。
芒は「のぎ」と呼ばれ、種子の先端にある針状の棘(とげ)のことです。
11日は入梅。いよいよ梅雨入りです。昨年2024年の梅雨入りは6月17日頃で、2023年は5月29日
頃でした。
21日は夏至。日出4時45分、日没19時14分。日の出前から日没後しばらくは空が明るいので、
夜は9時間ほどになります。睡眠不足に気をつけましょう。
5月号で「菖蒲」のことに触れました。「菖蒲」は漢字の音読みでは「ショウブ」となりますが、日本
では「ショウブ」とも「アヤメ」とも読みます。
しかし、「ショウブ」と「アヤメ」は違う種類です。
上の画像が「ショウブ」です。
(画像は名古屋東山動植物園のホームページhttps://www.higashiyama.city.nagoya.jp/blog/2019/05/
post-3806.htmlより)
ショウブは細長い葉の間から穂を出しており、その穂にたくさんの小さな花を付けています。
「菖蒲」の「蒲」は「ガマ」という植物を意味しています。ガマは水辺に群生し、花の時期に茶色い穂を出
します。昔話『因幡(いなば)のしろうさぎ』にもでてきます。毛皮を剥ぎ取られたウサギをかわいそうに思
い、大国主命(おおくにぬしのみこと)はガマの穂を並べてそこにウサギをねかせ、毛のない肌に穂の茶色い
花粉を着けてやりました。しばらくすると肌は元通りになったというお話です。
また、「菖」は漢和辞典に「水辺の香草」とあります。ショウブはガマと同じく穂をもつ水辺の植物です。
そして全体に芳香をもっています。このことから、「菖蒲」は芳香のある穂を出す水辺の植物を意味し、本来
それは「ショウブ」という植物だけを指していたと思われます。
「アヤメ」は葉の形がショウブやガマとよく似ています。花は外側に大きな3枚の花弁があり、その付け根に
網目模様があります。そのため「綾目」または「文目」と漢字表記されることがあります。目立ちにくいショウ
ブの花とは違い華やかさがあります。勝手な考えですが、花のない時期は区別しにくいので「菖蒲」をアヤメと
思ったのかもしれません。そして本来のショウブを昔の人は花を咲かさないアヤメの草(あやめ草)と名付けた
のではないでしょうか。「菖蒲」を「ショウブ」とも「アヤメ」とも読みますが、とにかく全く違う植物なので
す。
アヤメの仲間にカキツバタやハナショウブがあります。アヤメは乾燥した土地に、カキツバタやハナショウブ
は湿地に成育します。各地に菖蒲園があり、湿地や池に色とりどりの花が目を楽しませてくれます。それは主に
園芸種のハナショウブです。
菖蒲草その花びらのむらさきを
衣にし摺りて妹に着せばや
長塚 節
摺(す)りて:染めて 妹:妻または恋人
アジサイ
ヘメロカリス(ワスレグサ科ヘメロカリス属 )
ニッコウキスゲも同じ仲間 英名はデイリリー
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