道音寺について


道音上人像
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山号は松燈山。融通念仏宗大念仏寺(1117年良忍上人開宗)の末寺。

 文和3年(1354)、道音上人の開創。

 道音上人は放出出身の高僧で、15才で大念仏寺の法明上人の弟子となり、

勉学に励んで、国内だけでなく外国の学問にも通じ、全国に知れる徳僧でした。

 とくに後小松天皇の信仰厚く、直筆の念仏勧進帳を賜り、それを持って広く布教活動にあたりました。

その勧進帳は大念佛寺の寺宝となり、昭和24年に国の重要文化財に指定されました。

 しかし二世道徒上人の後二百年近く住職はなく、荒廃していましたが、

中世の末に道永上人が三世となって法燈を継ぎ再興されました。
 
現在十九世 橋本悦雄上人の代となっています。

 本堂正面の御本尊は阿弥陀三尊像で、木造阿弥陀如来立像の左に観音菩薩、右に勢至菩薩がまつられています。

また、高さ50cmほどの開基道音上人の座像が厨子の中に安置されており、

そのまわりに三十三観音菩薩がまつられています。

 東の山門横には地蔵堂があり、

中央に延命地蔵菩薩座像、左に身代わり地蔵菩薩、右に如意輪観音菩薩像がまつられています。

そして、境内の墓地には水子地蔵菩薩が平成十年に建立されました。

八月の地蔵盆には多くの参拝者でにぎわいます。

 そのほかの行事もありますので、どうぞ御参拝ください。