
コロッケという言葉はフランス語のクロケットが日本語化したものです。
形がクロッケーと言うスポーツ(たぶんイギリスのクリケットに似ていると思う)の用具に似ている事と、
クロッカーという言葉に、パリパリ或いはサクサクと、音を立てて食べると言う意味がある事から名づけられました。


最近街角でも外国の人をよく見かけますが、私の店にも時々来られます。
先日来た外国の人がものすごい訛りのある言葉で言いました
「イィッカ アッル」
イィッカてイカフライのイカの事? この人イカ食べるの? えっ 今の日本語?
と思いながらもイカ串カツを指差して
「クォッレ イィッカ」 こっちまで訛ってる すると彼女はとなりのエビ串カツを指差して
「クォッレ エッビ」 やっぱり日本語や イィッカはイカの事やと思いながら
「OH ソォッレ エッビ」 すると彼女はそのとなりの牛串カツを指差して
「クォッレ ブッタ」
「No Beef」・・・・・・どっちが外人かわからん。


<その1のつづき>
フランス生まれのコロッケですが、当のフランスではどの様に食べられているのでしょう?
実はあまりポピュラーな物ではない様です。(オランダではポピュラーだと聞いた事があります)
元々は正式なメニューには無く、前日の残り物をマッシュポテトやホワイトソー
スと和えてパン粉を着けて揚げた、庶民的なお惣菜です。
でも、現在では正式なメニューの前菜や付け合わせとしても用いられます。
理由は何故か?・・・・・・・ 美味しいからです。


スーパー等で何か商品を買うと、たいていキャッチフレーズが書いてあります。
例えば、私の前に今コーヒー飴とミルク飴が有るのですが、香り豊かな伝統の味とか、
ミルクの美味しさたっぷりとか書いてあります。
スーパーでジャガイモを買っても何も書いていないのですが、それはバックヤードで箱入りの物を、
袋に小分けしているからで、箱には書いてあります。
大地の恵みとか、自然の贈り物といった感じの物が多いのですが、
その中で、私が見つけたちょっとすごいのをご紹介します。
星降る里から 時の流れを超えて・・・・ <パオパオ男爵>
中身は普通のじゃがいもです。


<その3のつづき>
では、コロッケは日本に何時、どのように入ってきたのでしょう?
調べてみたのですが、はっきりとした事は分かりませんでした。
明治になって日本に西洋料理が入ってきました。
西洋料理と言えばフランス料理に代表され、
皇室の正式な晩餐会のメニューにもフランス料理が採用されました。
街に出来だした洋食屋さんもフランス風のメニューが主で、
明治28年には女性誌の「女鑑」にフランス風クリームコロッケの作り方が紹介されました。
しかし、これより先、明治5年に出版された「西洋料理指南」で
早くもジャガイモのコロッケのレシピが紹介されており、
これが日本で最初に紹介されたコロッケの記事だと言われています。
「西洋料理指南」の著者は啓学堂主人と記されていただけで、
詳しい経歴などは分からなかったのですが、
肉入りポテトコロッケはフランスよりドイツやオランダでよく作られますし、
オランダとは江戸時代から交流が有った事を考えると、
著者はオランダの料理を学んだのではないかと思います。
これは私の勝手な推測ですので、御存知の方はメールで教えてください。


先日、妻とホームセンターへ買い物に出かけました。
店内ではそれぞれの買い物があったので分かれ、
私はイモを蒸すときに使う鋳物コンロを買いました。
帰りの車の中の会話です。
妻「何買ったん?」
私「鋳物コンロ」
妻「イモのコンロ?」
私「イモ蒸すときに使うやつ」
妻「あー、イモコンロ!」
私「ちがう、鋳物コンロ」
妻「だから、イモのコンロね」
私「まあな・・・」


<その5のつづき>
大正6年、帝国劇場で上演された「ドッチャダンネ」という笑劇中の
劇中歌に「コロッケの唄 」が有り、大ヒットしたとされています。
大ヒットと言ってもテレビは勿論、ラジオも一般的とは言えない時代ですから
今のヒットと同じように考える事は出来ないと思いますが、
その頃までにコロッケが人々の間に広がっており、
又、この歌によってより広まったと言えるでしょう。
コロッケが何故か人の心の片隅に残る料理だと思うのは、
私がコロッケに対する思い入れが大きいだけでしょうか?
ところで、「コロッケの唄」は私が子供の頃(s30年後半〜s40年前半)にも
テレビでよく耳にした記憶があるのですが、同じ物でしょうか?
だとすると大ロングヒットと言う事になりますが、
これも御存知の方は教えてください。(情報を発信する側が聞いてばかりでスンマセン)
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