
「月光ゲーム」
作家アリスシリーズより学生アリスシリーズのほうが好きですね。ボリューム感がありますよね。
解決の仕方が、エラリークイーンに影響されているだけあって、すごく綺麗です。
短編もまとめて単行本化してほしいなあ。
「マレー鉄道の謎」
有栖川有栖ですね。どうでもいいですが、ありすがわって打つと有栖川って出るのに、ありすと打っても有栖が出ないのはなんでだろう。マレー鉄道、あんまりというかぜんぜん事件自体には関係ないんですね。なんだろう、事件より旅行の雰囲気を楽しめばいいのかしら。やっぱりトリックとか謎の部分は学生アリスの方がしっかりしてる感じがしますね。ホテルとかでみんな英語でしゃべっていたりするのですが、有栖がききとれなかったところはちゃんと(聞き取り不能)って描いてある所がいい。単語だけわからなかったり、それっぽくて面白い。

「EDGE」
とみなが貴和
プロファイリングもののミステリー。
心理描写がうまい。この絵の人が主人公なんですが、実は女の人です。
最新刊が今日発売予定だったはずですが、本屋になかった・・・。

「陰獣 」
久しぶりに江戸川乱歩を読んでみました。短編集。
やっぱ陰獣が一番好きだなー。
丸髷ってどんな髪型?
私は探偵小説家である。
上野の博物館で出合った美しい女には、うなじにみみず腫れのような跡があった。
名を静子。
手紙のやり取りをしていくうちに、静子は私にある悩みを打ち明ける。
最近妙な手紙が来ること。
それは、平田一郎というかつての恋人からであった。
平田は大江春泥という名で、私と同じく探偵小説を書いているらしい。
大江春泥は知的な私の作風とは違い、陰険で邪悪であった。
手紙の文体はまさに大江春泥そのもの。
脅迫じみた手紙は徐々に狂気を含み、ついには静子の行動を事細かに描写するようになる。
それはまるで大江春泥の作品である「屋根裏の遊戯」のよう。
暗くじめじめしたこの屋根裏から覗いているとしか思えなかった。
そうこうしているうちに手紙の内容はさらにエスカレートし、
遂に静子の夫である実業家の小山田を殺す、と書かれるようになった。
そして、その予告通り小山田が殺されているのが発見される。
警察の力をもってしても、未だ大江は見つからない・・・。
官能と論理を上手く混同させて、2転3転するラストは見物ですね。
稲垣五郎が主演でドラマか映画になっていたきがするのですが。
私が覚えているところどころのシーンが陰獣の内容に合致する。
この短編の中では人間椅子も好きです。

「びっくり館の殺人」
びっくり館の殺人読みました。綾辻行人の館シリーズの最新です。
ミステリーランドの企画で、子供も楽しめる短い話がコンセプトですが、
綾辻さん、これは、確実に子供向きではないですよ…。笑
びっくり箱があまり活躍していなかったのが心残りです。
でも館シリーズのなかでもその館の特徴をトリックに使っているのって少ないのかもしれない。
短くて読みやすいけど、結構薄味でしたね。
その点でいえば、時計館は良かった。 島田荘司の斜め館も好きです。

「東京S黄尾探偵団」
私の周りがコバルト週間でした。
友達がコバルト文庫やホワイトハートをよく貸してくれていたので、
ちょーシリーズとか、片足の獅子とか、マリみてとか、姫神さまとか
タイトル忘れたけど、
女の子みたいな男の子がゲームの世界で活躍する話とか、
杉崎ゆきるが挿絵を描いてたレスキューものとか、色々読みましたね。
一番好きだったのはEDGEシリーズです。
でも、読んだ本の内容をすぐに忘れるという特技のせいで、
さっぱりどんな話だったのか覚えてないのが悔しいです。覚えてるのは雰囲気だけ…。
とりあえず、S黄尾では兵悟さんが好きだった気がする。
資料がないので捏造に近い。
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