太山寺本堂

所在地 愛媛県松山市太山寺町1730 種別 近世以前/寺院
構造形式 桁行七間、梁間九間、一重、入母屋造、本瓦葺
時代区分 鎌倉後期 年代 嘉元3年(1305)
指定年月日 1956.06.28(昭和31.06.28) 所有者 太山寺
太山寺は、天平11年(739)に、聖武天皇の勅願により、行基によって開基されたと伝わる。四国八十八ケ所の52番札所である。国宝本堂の他に、国重要文化財に指定された二王門がある。
文化庁の解説文を転載する。
「太山寺は真言宗寺院で、草創が不明だが、本尊等は平安時代の作である。本堂は蟇股の墨書銘より、嘉元3年(1305)の建立と判る。中世には全国各地にこうした床張の仏堂が数多く建てられたが、この本堂は内陣を二重の外陣・脇陣・後陣で囲んだ雄大な規模を持ち、内陣の厨子も含め、和様でまとめられた意匠も優秀である。」


和様を基調に大仏様を取り入れた本堂は、西日本を代表する鎌倉期の仏堂建築のひとつとされる。


柱の上の組物は出組
柱間の備えは、正面が蟇股、側面が間斗束
屋根は入母屋造、本瓦葺


妻飾りは二重虹梁蟇股 柱上の出組と、柱間の間斗束


<アクセス>
太山寺はJR松山駅の北東約5kmの位置。県道163号線の太山寺町の一の門バス停の三叉路を西の参道へ入る。山門の横を通り過ぎて約100mで、参拝者用の駐車場がある。太山寺本堂へは、この駐車場から500m程歩く。(2011.05.18)

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