住吉大社本殿

所在地 大阪市住吉区住吉二丁目 種別 神社
構造形式 住吉造、檜皮葺四棟
時代区分 江戸後期 年代 文化7年(1810)
指定年月日 1953.11.14 所有者 住吉大社
附指定 1953.11.14 瑞垣及び門
住吉大社は摂津の国一ノ宮と呼ばれた最古の神社の一つで、4〜5世紀の創建になる。海上の守護神であり、神功皇后が新羅征伐の際に守護神としてこの地に祀ったと伝わる。かつて本殿四棟は海に面し、西向きに聳えていた。
住吉大社本殿は、日本最古の神社建築の形式をとどめる住吉造。住吉造は、天皇の即位後、大嘗会をするための仮設の建物、大嘗宮正殿を神殿として受け継いだもので、切妻造・妻入りの形式。
現在の本殿四棟は、式年造営で文化7年(1810)に造り替えられたもの。このため、国宝建築物としては最も新しいものの一つ。


手前・第三本宮、その右・第四本宮
左奥・第二本宮、その奥・第一本宮

第一本宮には底筒男命、第二本宮には中筒男命、第三本宮には表筒男命を祀っており、千木は男千木。第四本宮は神功皇后を祀っており、千木は女千木。


第一本宮本殿 第一本宮拝殿


第二本宮 左・本殿 右・拝殿 第二本宮本殿 本殿の周囲は、荒垣と内側の瑞垣で囲まれている。


第三本宮 左・本殿 右・拝殿 第三本宮本殿 檜皮葺切妻屋根には反りが無く、千木堅魚木も直線。


第四本宮本殿 千木の先端が横に切れているものは女千木、縦に切れているものは男千木。

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