住吉神社本殿

所在地 山口県下関市楠乃 種別 近世以前/神社
構造形式 九間社流造、正面五か所千鳥破風付、檜皮葺
時代区分 室町前期 年代 応安3年(1370)
指定年月日 1953.11.14(No0159) 所有者 住吉神社
附指定 1953.11.14 玉殿5基 棟札4枚
住吉神社は、社伝によると、神功皇后が荒魂を当地に鎮在したことに始まるとされる。長門国一宮であり、「延喜式」に「住吉坐荒御魂神社三座」と記されている古社である。
国宝の本殿は、応安3年(1370)に長門国守護・大内弘世により再建されたもの。以後何度も修理されているが、室町前期の神社建築の特徴をよく留めているとされる。
拝殿は国重文であり、天文8年(1539)に毛利元就によって建立されたものである。


一間社流造の社殿を相の間を介して五社つないだ、九間社流造である。屋根は五連の千鳥破風で装飾されており、流造としては異例である。
左端の第一殿から右端の第五殿まで順に、住吉大神・荒魂、応神天皇、武内宿禰命、神功皇后、建御名方命を祀る。


屋根の正面に設けられた千鳥破風。各社殿に対応して五箇所に設けられている。 流造に特有の、屋根の軒先が流れるように延びる姿が流麗である。


住吉神社本殿も例にもれず、周囲を透塀で囲まれており、全体を見ることはできないが、透塀は高くないので、何とか上半分が見えるのが救い。
JR新下関駅の前の道を南下して1km、左折して300m左手。参拝者用駐車場がある。境内はもちろん自由。(2008.11.08)

国宝建造物目次に戻る
前の頁に戻る                     次の頁に進む