瑠璃光寺五重塔

所在地 山口県山口市香山町 種別 近世以前/寺院
構造形式 三間五重塔婆、檜皮葺
時代区分 室町中期 年代 嘉吉2年(1442)
指定年月日 1952.11.12(No0098) 所有者 瑠璃光寺
附指定 1952.11.12 斗1箇
瑠璃光寺五重塔は、応永の乱で戦士した大内義弘の菩提を弔うために、弟の盛見(もりはる)が嘉吉2年(1442)に、大内氏の菩提寺・香積寺の境内に建立した。江戸時代に香積寺は萩に移り、その跡に瑠璃光寺が移ってきたものであり、現在のように呼ばれるようになった。
瑠璃光寺は、大内氏の重臣・陶弘房の妻が応仁の乱で戦死した夫の菩提を弔うために文明3年(1471)に創建したもので、元禄3年(1690)に現在地に移された。


大内氏最盛時の文化の高さを示す遺構とされ、室町中期を代表する建築の一つ。

高さは31.2m。
勾配が緩やかな屋根の先が軽く反り上がり、檜皮葺の屋根と相俟って軽快さがある。
塔身は初重が太くて高く、上に行くに従って徐々に細くなりまた間がつまっているので、細身ながら安定感がある。逓減率は0.68.
最も美しい塔婆建築の一つといれるのも納得。

初重内には、心柱の周りに四天柱を立て、須弥壇が設けられているが、他には例がない円形の須弥壇であるという。


初重の軒下構造。柱の上の組物三手先組。組物の間の中備え間斗束
相輪

上から
宝珠(ほうしゅ)
竜舎(りゅうしゃ)
水煙(すいえん)
九輪(くりん)
請花(うけばな)
覆鉢(ふくばち)
露盤(ろばん)


みやげ物売店の前に広い無料の観光駐車場がある。また境内自由であって無料。

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