三仏寺奥院(投入堂)

所在地  鳥取県東伯郡三朝町大字三徳 種 別  近世以前/神社
構造形式 懸造、桁行一間、梁間二間、一重、流造、両側面に庇屋根及び隅庇屋根付、
檜皮葺
時代区分  平安後期 年 代  1086-1184
指定年月日  1952.03.29(昭和27.03.29) 所 有 者  三仏寺
附指定  愛染堂1棟 棟札1枚 古材43点
三仏寺は、奈良、平安時代から修験者が集う山岳仏教の霊場として栄えた天台宗の古刹である。
奥院は金剛蔵王権現を本尊とするものであり、正式には蔵王堂という。まつられている蔵王権現の胎内に安3年(1168)とある文書が収められているところから、現在の建物は平安時代後期に建てられたとみられている。現存する神社建築では日本最古級といわれる。


三徳山の標高470mの断崖のくぼみに張り付くように建てられている。

慶雲3年(706)、役行者小角が法力で堂を岩窟に投げ入れたという伝説から、投入堂の名前で知られている。

三仏寺本堂の裏の登山事務所から、峻嶮な山道を、小一時間登ってようやくたどりつく。


正面一間、側面二間の懸造であり、堂を支える柱には斜めの方丈が打ち付けられている。両側面に庇屋根と隅庇屋根が付く。奥の側面に愛染堂が付設されている。


三徳山三仏寺は、三朝温泉から県道21号線で約10km。近くの参拝者用駐車場を利用。投入堂を仰ぎ見る地点までしか行けないが、三仏寺の本堂の裏の登山事務所で手続きをする必要がある。入山有料。山歩きできる履物であるか検査され、適していないときは草鞋を購入する必要がある。また単独での入山は不可。木の根につかまって這い上がる箇所や、鎖場など、危険な山道が連続するので、それなりの覚悟が必要。

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