龍吟庵方丈
所在地 | 京都市東山区本町十五丁目 | 種別 | 寺院 |
構造形式 | 桁行16.5m、梁間12.9m、一重、入母屋造、こけら葺 | ||
時代区分 | 室町前期 | 年代 | 嘉慶元年(1387) |
指定年月日 | 1963.07.01 | 所有者 | 個人所有 |
附指定 | 1953.03.31,1963.07.01 | 玄関,棟札3 | |
龍吟庵は、東福寺の塔頭の一つ。禅宗では、師を礼拝の対象にするため、高僧が亡くなると、その墓である塔の頭(ほとり)に庵が営まれ、門弟がこれを守った。この庵を塔頭といい、寺院内の小寺院である。 龍吟庵は、東福寺三世、無関普門(仏心大明国師)の墓所として正応4年(1291)に建てられた。無関普門は南禅寺の開山でもある。 龍吟庵方丈は、嘉慶元年(1387)の建築になるものであり、現存最古の方丈とされている。 |
入母屋造、単層、柿葺の屋根をもつ住宅風建築であり、桁行(正面)七間、梁間(側面)五間。 正面中央は両開き双折桟戸、その左右柱間は蔀戸と明障子とする。側面の中央は両開き板唐戸とし、両端の柱間には遣戸をはめ込んでいる。 内部は縦横に区画して六室に分けられ、中央を室中の間、左右二室を脇室とし、天井はいずれも棹縁天井とする。書院造に寝殿造風の名残が多分に加わっているとされる。 |
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附指定の玄関と、方丈 | 足利義満の筆になる「龍吟庵」の額 | |
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方丈の正面 | 方丈の右側面 |