室生寺本堂(灌頂堂)

所在地 奈良県宇陀市室生区室生 種別 寺院(真言宗室生寺派)
構造形式 桁行五間、梁間五間、一重、入母屋造、檜皮葺
時代区分 鎌倉後期 年代 延慶元年
指定年月日 1952.03.29 所有者 室生寺
附指定 1952.03.29 厨子及び仏壇 1基
生寺については、室生寺金堂の頁を参照。
本堂は、真言密教で最も大切な、師が弟子に法を授ける密教儀式である、灌頂を行なうための仏堂。江戸時代まで灌頂堂と呼ばれていたが、本尊の如意輪観音像(重文)を安置する本堂となった。


伝統的な和様に、中国宋時代の大仏様(天竺様)を取り入れた、折衷様式の建築。
五間四方の入母屋造であり、内部は、奥三間の内陣と外陣に分かれる。

純粋な灌頂堂の姿を残す、数少ない遺構とされる。


柱の上の組物は、桁を二手出した二手先組尾垂木入り)。組物の先で受ける丸桁(がんぎょう)。本来は丸材であるが、角材が使用されている。丸桁とその下の桁を支輪で繋いでいる。また、柱を通して頭貫が、柱の表に接して長押が、それぞれ設けられている。

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