御上神社本殿

所在地 滋賀県野洲市三上 種別 神社
構造形式 桁行三間・梁間三間、一重、入母屋造、向拝一間、檜皮葺
時代区分 鎌倉後期 年代 鎌倉後期
指定年月日 1952.11.22 所有者 御上神社
御上神社は、近江富士の異名を持つ三上山の山岳信仰に起源をもつ。御上祝(みかみのほふり)の名が「古事記」開化天皇の条にみえ、「延喜式」では名神大社に列するという。
本殿の建築年代は明らかではないが、正安2年(1300)の上棟札が見つかっており、また社殿の回縁の下の石に建武4年(1337)の銘がある。
拝殿(鎌倉後期)、楼門(康安5年=1365)、摂社若宮神社本殿(鎌倉後期)が国重要文化財に指定されている。


本殿は、神社建築では珍しい入母屋造であり、入母屋造本殿と呼ばれる。
入母屋造、白漆喰壁、連子窓から一見、仏堂のようにも見える。
祭神は天之御影乃尊。天照大神の孫という。


背面


中央の一間四方を内陣とし、内陣の正面と側面を外陣とする。
背面の一間通りは祭器庫で、中央に扉がある。
屋根に千木堅魚木を乗せていないと、仏堂と見分けがつかない。
千木は男神を祭ることを示す男千木。


          向拝
柱上の組物は、連三斗蟇股は内部彫刻を失っている。
周囲一間に回した化粧屋根裏の庇。隅柱の上に舟肘木を乗せる。

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