向上寺三重塔

所在地 広島県豊田郡瀬戸田町大字瀬戸田 種別 寺院(曹洞宗)
構造形式 三間三重塔婆、本瓦葺
時代区分 室町中期 年代 永享4年(1432)
指定年月日 1958.02.08 所有者 向上寺
向上寺は、応永年間(1394〜1428)に生口島の地頭、生口惟平によって開かれた禅宗寺院。
三重塔は、生口一族の信元と信昌が、永享4年(1432)に建立したといわれる。


方三間、高さ19・5mの小規模な三重塔。

全体に和様を基調とするが、初層を扇垂木、華頭窓にするなど、細部には唐様の手法が取り入れられているとされる。


初層軒下の扇垂木 尾垂木の下の極彩色の彫刻など、彫刻が随所に施された塔は、江戸時代以前では他に類例をみない独創的なものとされる。


 柱の上の組物三手先組
 組物の間の蓑束にも彫刻が施されている。






初層の窓は総て華頭窓

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