吉備津神社本殿及び拝殿

所在地 岡山市吉備津 種別 神社
構造形式 本殿: 桁行正面五間、背面七間、梁間八間、一重、比翼入母屋造、檜皮葺
拜殿: 桁行三間、梁間一間、一重、正面切妻造、背面本殿屋根に接続、檜皮葺、三方もこし付、もこし本瓦葺
時代区分 室町中期 年代 応永32年
指定年月日 1952.03.29 所有者 吉備津神社
附指定 1952.03.29、1970.06.17 棟札1、棟札1
吉備津神社は、大和朝廷から吉備地方に派遣された、孝霊天皇の皇子・吉備津彦命を主神とする、備中一ノ宮。吉備津神社の起源ははっきりしないが、平安時代の「続日本後紀」に承和14年(847)に従四位下の神階を授けるとの記事があり、そのころには大社になっていたと考えられる。
本殿・拝殿は、正平6年(1351)の火災の後、元中7年(1390)に勅命により足利義満が再建に着手し、応永12年(1405)に完成、さらに応永32年(1425)に正式に遷宮したもの。
本殿は入母屋造を前後に二つ並べた比翼入母屋造で、吉備津造りとも呼ばれ、他に例がない。平面的にみて、三間社流造の周囲を二重に拡張したものといわれる。拝殿は手前の入母屋造の平に切妻造を直角に接続して妻入りとなるようにした形になっており、三方に裳階が設けられている。


平成16年から平成19年までの間、屋根葺き替えのため、巨大なテントに完全に覆われていて、外観を見ることがができない。

巨大な千木堅魚木が展示されている。
拝    殿
本殿の床下の、亀腹と、床下構造。

亀腹(白漆喰の檀)の高さは、中世神社建築の中で最も高いとされている。

床を支える構造は、軒を支えるための肘木巻斗からなる組手と同じ構造。

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