神魂神社本殿

所在地 島根県松江市大庭町 種別 近世以前/神社
構造形式 大社造、とち葺
時代区分 桃山時代 年代 天正11年(1583)
指定年月日 1952.03.29(昭和27.03.29) 所有者 神魂神社
附指定 内殿1基 心御柱古材1箇
神魂(かもす)神社は、出雲国造の祖、天穂日命が降臨して創建したと伝えられる。所在地の大庭は出雲国府のあったところであり、かつては出雲国造はここを本拠としたが、8世紀初頭に出雲大社がある杵築の地に居を移した。出雲国造家は、世代交代の火継神事を神魂神社で行なう慣行になっている。
神魂神社本殿は、天正11年(1583)に再建されたものであり、大社造最古の遺構である。


神魂神社本殿は、出雲大社本殿とよく似ているが、規模は小さく、高さで約2/3ほど、平面柱間で1/2ほど。


             背面側
全高に対する床高さが、出雲大社本殿より高い。
中央の柱が宇豆柱。壁芯より大きく外側に立つことは、出雲大社本殿よりも大社造の古い形式を伝えるとされる。


軒と、高欄と、床柱 千木は、先端を水平にそいだ女千木


<アクセス>
国道262号線を、国道9号線の交差点から2.6km南下し、八雲立つ風土記の丘の北側の道を西に0.7km進むと、三叉路の突き当り向こうに神魂神社がある。神社の前の広い無料駐車場が待っている。出雲大社本殿は垣に囲まれて詳しく見ることができないが、この神社の本殿は間近でじっくりと鑑賞することができる。(2011.11.01)

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