賀茂御祖神社東本殿・西本殿

所在地 京都府京都市左京区下鴨泉川町 種別 近世以前/神社
構造形式 三間社流造、檜皮葺
時代区分 江戸末期 年代 文久3年(1863)
指定年月日 1953.03.31 所有者 賀茂御祖神社
下鴨神社と通称される賀茂御祖(かもみおや)神社は、平安以前の創建になる、京都で最も古い神社。上賀茂神社と通称される賀茂別雷(かもわけいかずち)神社から、天平20年(748)〜勝宝2年(750)の間に分離して創建されたとされる。延暦13年(794)の平安遷都に伴い、都を守る神社として社殿も整備され、貴人の信仰を集める。糺の森の奥に鎮座しており、、現在36棟が重要文化財に指定されている。
国宝の本殿は、東西に隣接して建てられた東本殿と西本殿からなる。東本殿には賀茂建角身命(かもたけつねのみこと)を、西本殿には玉依姫日売(たまよりひめ)をまつる。


僅かに除く東本殿の屋根 東本殿の下部 西本殿の正面の一部
東本殿・西本殿いずれも、三間社流造であり、全く同じ大きさ・形に造られている。本来、21年毎に式年遷宮を行なうことが定められていたが、重要文化財に指定されてから、取り壊すことができず、修理をもって式年遷宮にかえているとのこと。信仰より文化財を優先することがよいのかどうか。

東本殿と西本殿は楼門と塀に囲まれており、全貌を見ることはできない。楼門の隙間から覗き見るしかなく、サービス精神の乏しい神様である。
7月から9月にかけての期間限定で、楼門の中に入って東本殿と西本殿を拝観することができるが(勿論、有料)、写真撮影は禁止。金だけ取ってそれはないやろと突っ込みたくなる。
上賀茂神社においても、国宝の本殿・権殿は同様に塀に囲まれており、老若男女の目から遮られている。大衆に開かれた神様になって欲しいものだ。

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