鶴林寺本堂

所在地 兵庫県加古川市加古川町 種別 寺院(天台宗)
構造形式 桁行七間、梁間六間、一重、入母屋造、本瓦葺
時代区分 室町中期 年代 応永4年(1397)
指定年月日 1952.11.22 所有者 鶴林寺
附指定 1952.11.22 棟札2
寺伝によると、排仏派の物部守屋から迫害された高麗の僧・恵便法師の徳を慕い、聖徳太子が秦河勝に命じて太子堂を建立したのが寺の始まりとする。
播磨の加古川は古くから山陽道の宿場として繁栄していた。鶴林寺も、鎌倉時代以降、太子信仰の中心として栄えた。その後、鶴林寺は天台宗寺院となり、本堂を中心に、東脇に太子堂、西脇に常行堂が配置されている。この配置は天台系の典型的伽藍配置であるという。
本堂の内部は、中央で内陣と外陣に分けられ、内陣には宮殿があり、本尊の薬師如来、日光菩薩、月光菩薩、持国天、多聞天を安置する。これらはいずれも秘仏。


屋根が大きく反り返り、外回りはすべて桟唐戸という、大仏様(天竺様)と禅宗様(唐様)が折衷された、折衷様での建築様式の数少ない例の一つ。




室町時代の密教本堂の代表的なものとされる。


柱の上の組物は尾垂木入りの二手先組。組物間の中備えは板蟇股妻飾二重虹梁蟇股懸魚は猪目懸魚。 中央・本堂 左奥・常行堂 右手前・太子堂

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