法隆寺金堂

所在地 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内 種別 寺院(聖徳宗)
構造形式 桁行五間、梁間四間、二重、初重もこし付、入母屋造、本瓦葺、もこし板葺
時代区分 飛鳥 年代 飛鳥
指定年月日 1951.06.09 所有者 法隆寺
附指定 1959.06.27 旧初重軸部(組物を含む)
法隆寺は、推古15年(607)に聖徳太子によって創建されたと伝えられる。聖徳太子の自邸・斑鳩宮に建立された斑鳩寺を前身とし、太子の死後、隣接地の現在地に移され、法隆寺と呼ばれるようになった。聖徳宗総本山。
現在の伽藍は、金堂・塔を中心とする西院伽藍と、夢殿を中心とする東院伽藍に分かれる。西院伽藍が最初に建てられ、遅くとも天平年間には完成していたと考えられている。金堂と五重塔を東西に並べ、その周りを回廊が囲む、法隆寺形式の伽藍である。東院伽藍は、天平11年(739)頃、聖徳太子を偲んで、僧行信が斑鳩寺跡に法隆寺別院として建てたもので、夢殿を中心とする伽藍形式。
金堂は世界最古の木造建築とされている。日本書紀には、聖徳太子が建立した後、天智天皇9年(670)に焼失したという記述があり、現在の建物は8世紀の再建と考えられている。
金堂は法隆寺の本尊を安置する殿堂であり、中央の須弥檀には釈迦三尊像、四天王(いずれも国宝)が安置されている。また周囲の壁面には、修理中に焼損した、壁画が描かれている。


中央にふくらみのある丸柱や、軒を支える組物の雲肘木などに、中国・南北朝時代の建築様式の影響がみられるといわれる。

一階の屋根の下に裳階が設けれらており、三階建のようにみえる。

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