法隆寺五重塔

所在地 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内 種別 寺院(聖徳宗)
構造形式 三間五重塔婆、初重もこし付、本瓦葺、もこし板葺
時代区分 飛鳥 年代 飛鳥
指定年月日 1951.06.09 所有者 個人
法隆寺については、金堂の項参照。
法隆寺五重塔は、7世紀後半から8世紀前半に建立されたとされ、現存する最古の塔である。
塔は、ストゥーパともいわれ、仏舎利を安置するお椀型の建築物から始まり、中国で高層建築となり、さらに日本で独特の形式に発展した。大正15年(1926)に礎石の中から舎利容器が発見されている。


高さ31.5m。
初重に裳階が付いているので六重に見える。また裳階によって初重は五間四方になっているが、建物としては三間四方。
初重の四方には須弥山や浄土風景を模した塑像群が置かれ、東面は維摩居士と文殊菩薩の問答、北面は釈迦の入滅、西面は舎利の分割、南面は弥勒菩薩の説法が表現されている。


各重を上にいくほど小さくする漸減率が、他の塔に比べて高く、最上重は初重の面積の1/4になっている。このため、全体に安定感がある。     初重南面の弥勒菩薩の説法
釈迦入滅の56億7000万年後に、弥勒菩薩はこの世に降り、仏陀となって人々を救済する、という未来予想図である。

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