宝巌寺唐門

所在地 滋賀県東長浜市早崎町 種別 近世以前/寺院(真言宗豊山派)
構造形式 一間一戸向唐門、檜皮葺
時代区分 桃山 年代 慶長8年(1603)
指定年月日 1953.03.31 所有者 宝厳寺
附指定 1953.03.31 棟札 1枚
宝巌寺は、神亀元年(724年)に、聖武天皇が僧行基を勅使としてつかわし、堂塔を開基させたのが始まりとされる。行基は、弁才天像を本尊として本堂に安置し、翌年には、観音堂を建立して千手観音像を安置したという。平安時代以降、宝巌寺は都久夫須麻神社と一体のものとなり、竹生島は観音と弁天の霊場として栄える。
現在、宝巌寺と都久夫須麻神社はそれぞれ独立し、宝巌寺の弁天を本尊とする本堂は日本三大弁天とされ、千手観音菩薩を本村とする観音堂は西国三十三箇所の三十番札所となっている。
宝巌寺唐門は、観音堂に接続して建てられている。


絢爛豪華な彫り物や金具で飾られた、桃山様式を代表する唐門。
慶長8年(1603)に、豊臣秀頼が片桐且元に命じて、観音堂(国重文:写真の後の建物)を再建する際に、伏見城(豊国廟という説も)から移築し、観音堂に接続した形で建てられた。


蟇股と、その両側の鳳凰の彫刻。下側には兎の彫刻。 奥側の蟇股と彫刻
扉に張られた極彩色の彫刻 唐門の下面の構造

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