圓成寺春日堂・白山堂

所在地 奈良市忍辱山町 種別 神社
春山堂
構造形式 一間社春日造、檜皮葺
時代区分 鎌倉前期 年代 安貞年間(1227-1229)
白山堂
構造形式 一間社春日造、檜皮葺
時代区分 鎌倉前期 年代 安貞年間(1227-1229)
指定年月日 1953.03.31 所有者 圓成寺
圓成寺は、万寿3年(1026)、命禅上人により始まる。応仁の乱に際して主要伽藍が消失するが、文正元年(1466)、栄弘阿闍梨によって再興される。江戸時代を通して栄えるが、明治維新の後に寺領を失い、現在の規模になる。
比較的狭い境内には、室町時代の本堂と楼門(いずれも重文)の他に、近年再建された多宝塔が朱色も鮮やかに建つ。多宝塔内には運慶作の著名な大日如来坐像が安置されており、ガラス越しだが常時公開されているのは、仏像ファンにとってはうれしい限り
春日堂と白山堂は、境内の東側の片隅に建っている。明治維新の神仏分離の前は、圓成寺の鎮守社として、春日社、白山社と呼ばれていた。


向かって左側が春日堂、右側が白山堂

春日大社では、式年遷宮の際に、旧社殿を近郊の神社に譲渡している。この春日堂・白山堂も、安貞2年(1228)に春日大社神主藤原時定が旧社殿を寄進したとされる。

春日造の社殿として、最も古い。

左:春日堂
右:
白山堂

いずれも、切妻屋根の正面に庇を設けて入母屋風にした春日造の一間の小社。


山堂の正面

庇を支える柱の上の組物平三斗。中備の蟇股は、内部の彫刻が損なわれている(?)
白山堂の屋根。千木堅魚木。千木は縦切りの男千木。 白山堂の屋根。檜皮葺の様子がよくわかる。

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