永保寺観音堂

所在地 岐阜県多治見市虎渓山町 種別 寺院(臨済宗南禅寺派)
構造形式 桁行三間、梁間三間、一重もこし付、入母屋造、檜皮葺
時代区分 室町前期 年代 室町前期
指定年月日 1952.03.25 所有者 永保寺
虎渓山・永保寺は、夢窓疎石が、法弟の元翁本元とともに美濃長瀬山に庵居したのが始まりとされる。元翁はこの地に長く留まり、永保寺を大道場となす。
境内には国宝・観音堂の他に、国宝・開山堂がある。


裳階を付けた入母屋屋根は、禅宗の仏殿の様式。
しかし、禅宗様に不可欠な華頭窓はなく、簡素な造りになっている。

本来は土間である堂内も床張りであり、禅宗様に貴族住宅の和様を取り入れた、独創的な禅宗仏殿とされる。


裳階の下、正面五間、側面一間に波連子の欄間が設けられている。正面三間の扉は、上部を菱格子にした桟唐戸。これらはいずれも禅宗様。 観音堂は、池にかかる無際橋に面して建っている。この池を含む庭園は、夢窓疎石の故郷の中国・虎渓の名勝から、「虎渓三十六景」と称される。
                

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