大報恩寺本堂(千本釈迦堂)

所在地 京都市上京区五辻通六軒町西入溝前町 種別 寺院(真言宗智山派)
構造形式 桁行五間、梁間六間、一重、入母屋造、向拝一間、檜皮葺
時代区分 鎌倉前期 年代 安貞元年(1227)
指定年月日 1952.03.29 所有者 大報恩寺
附指定 1897.12.28,1958.02.08,1958.02.08 厨子1,旧棟木3,棟札3
大報恩寺は、安貞元年(1227)、藤原秀衡の孫・義空上人により、千本の地に、釈迦念仏を唱える道場として建立された。千本釈迦堂と通称されている。
嘉禎元年(1235)、倶舎・天台・真言の三宗兼学の道場として朝廷より許され、往時は釈迦念仏の道場として隆盛を極める。応仁・文明の乱など度重なる火災で堂宇を消失し、現在は、本堂を残すのみ。
本堂の建築年月が屋根の最上部の棟木と棟札から明らかになり、大報恩寺の創建当時そのままのものであると判明した。
京都は戦乱や大火などにより、幾度となく火災に見舞われているが、この本堂は創建以来焼失を免れて今日に至っており、京都中心部では最古の木造建築物である。



奥四間が内陣、前二間分が外陣であり、内陣・外陣を区画する初期の遺構とされている。

外陣の正面や側面は殆どが半蔀戸、四隅は妻戸、その他は引違戸。
内陣には本尊の釈迦如来を安置する厨子が置かれている。
正面24.30メートル、側面28メートル。


入母屋造入母屋破風妻飾豕扠首


柱の上の組物は、出組(一手先組)。

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