長弓寺本堂

所在地 奈良県生駒市上町 種別 近世以前/寺院
構造形式 桁行五間、梁間六間、一重、入母屋造、向拝一間、檜皮葺
時代区分 鎌倉後期 年代 弘安2年(1280)
指定年月日 1953.11.1 所有者 長弓寺
附指定 1953.11.14 野棟木3本
長弓寺は、奈良時代、聖武天皇の発願により行基によって開かれたと伝わる。桓武天皇の頃、藤原良継が伽藍を中興するなど、盛期には20院を数えたとされるが、応仁の乱での破壊、織田信長による寺領没収、明治の廃物毀釈などによって衰退し、現在は4坊が残るのみ。
長弓寺本堂は、その棟木銘から、鎌倉時代の弘安2年(1280)に建立されたことが知れる。
正面中備蟇股。内外陣境中備に装飾化した双斗。虹梁鼻大仏様繰形。


長弓寺から約5km南に、4年後の弘安6年に建立された霊山寺本堂(国宝)がある。規模や全体的な雰囲気が似ており、同じ大工集団によるものだろうか。


向拝とその下の虹梁
虹梁の木鼻大仏様の繰形になっている。
組物出組で簡素だが、中備は透かし彫りを施した華麗な本蟇股となっている。


梁間六間の側面 妻飾虹梁大瓶束 桁行五間の背面

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