鳥居平城
所 在 地 | 滋賀県蒲生郡日野町鳥居平 | 別 名 | ― |
遺 構 | 曲輪、土塁、堀切 | 形 式 | 平山城(標高224m) |
築 城 者 | 小倉氏? | 築 城 年 | 16世紀中ごろ |
歴 史 | 中世末期、近江国蒲生郡日野の南部は蒲生氏に領され、北東部の奥津保と呼ばれた桜谷は小倉氏が領していた。鳥居平(とりいひら)城の文献史料は乏しく、蒲生家家臣吉倉氏の城と伝承されているが、規模からして一家臣の居城とは考えられず、小倉氏によって築城されたものと考えられている。 |
歴 代 城 主 | 小倉氏? |
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現地案内板の曲輪配置図 東西に十数箇所の曲輪が並ぶ。東端は、調査が終わっておらず、曲輪の数はさらに増える可能性がある。 |
鳥居平城は、標高220〜30mの低丘陵上に沿って曲輪を連ねた、連郭式縄張りの平山城である。現在確認されているだけでも、130m×600mの範囲に亘って、十数か所の曲輪を連ねた、広大で大規模なものである。 主要な曲輪の間は、大規模な堀切で画されており、独立性が高い。各曲輪は堅牢な土塁で囲まれており、県内屈指の、見ごたえある中世山城の遺構である。 |
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西端から二つ目の曲輪。唯一、整備されている曲輪であり、城の案内板もある。 | 西端から二つ目の曲輪の東側を囲む土塁。2mの高さがあり、保存状態は良好。 |
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竹藪と化して判り難いが、西端から二つ目と三つ目の曲輪の間の、大規模な堀切。5m以上の深さがある。 | 西端から三つ目の曲輪 |
<アクセス> 鳥居平の集落内の願成寺の前に、城跡の標識がある。標識に従って坂道を進み、民家の庭先を横切ると、城址への入り口の案内標識がある。集落内に駐車場はないので、集落の外れの道端に、邪魔にならないよう置くことになる。(2009.02.01) |