太山寺城

 所 在 地   滋賀県高島市安曇川町田中  別 名    ―
 遺 構   曲輪・土塁・空堀・堀切・竪堀  形 式   山城(標高290〜320m)
 築 城 者   横山氏・田中氏・朽木氏のいずれか  築 城 年   14世紀末〜15世紀初め
 歴  史  太山寺城は、比良山系の最北端に位置する阿弥陀山(454m)の南側中腹に存在する。この付近には、天台宗高島七ケ寺の一つ太山寺があったといわれ、太山寺城はこの太山寺を城郭に改修したものとみられている。
築城者は、高島七頭の、横山氏・田中氏・朽木氏のいずれかと推定されている。高島七頭は、近江源氏佐々木氏の庶流で、高島郡南部を支配した七家をいい、高島氏を惣領家とし、他に永田氏、平井氏、山崎氏がある。
城域が横山氏・田中氏・朽木氏の領地の境界にあたるので、この三氏のいずれかが城主であると考えられているが、文献資料がなく、詳細は不明。
歴 代 城 主 横山氏・田中氏・朽木氏のいずれか


主郭の石垣 寺院建築(本堂)の基壇の石積みと推定される。 二段目の曲輪。各曲輪には礎石らしき石が点在しており、寺院の跡であることが伺われる。


四段目の曲輪の虎口に設けられた石垣跡 二段目と三段目の曲輪の間に設けられた堀切


南東へと下がる尾根に沿って、六ヶ所の曲輪を梯郭式に配置した縄張りになっている。(現地案内板より)


<アクセス>
太山寺集落の外れにある東屋の裏から山に入る。東屋の付近に車を置くことができる。東屋の裏側の道を矢印や表示板に従って歩いていけば、迷うことはない。20分ほど歩くと、太山寺城の案内板があり、小川にかかった丸太橋を渡ると、城域に入ることができる。(2008.09.23)

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