長寸城

 所 在 地   滋賀県蒲生郡日野町佐久良  別 名   上の城山
 遺 構   曲輪、土塁  形 式   山城(標高269m)
 築 城 者   小倉氏  築 城 年   文明年間(1469-86)
 歴  史  佐久良城と長寸(ながす)城は、室町時代に桜谷一帯を領していた小倉氏の本拠。小倉実澄により文明年間に築城された。長寸山の長寸城を上の城山といい、西隣の佐久良城を下の城山と呼ぶ。佐久良城が平時の居館、長寸城が戦時の詰の城と考えられる。
永禄7年(1564)、当主の小倉実隆が、分家筋の小倉右京太夫との合戦で戦死しており、長寸城もこの頃に廃城になったとみられる。
歴 代 城 主 小倉氏


主郭の南側の崩落した石垣


長寸山の山頂の郭の構成は、主郭以外、雑木に覆われていてよく分からない。主郭の規模は、50m四方程度で、土塁の一部が残されている。


主郭 主郭の東側の土塁(櫓台の跡?)


<アクセス>
城跡のある長寸山は、日野町佐久良の桜谷小学校の北側の裏山。桜谷小学校の西側から、小学校の裏手に入ることができ、プールの横の駐車場に車を置くことができる。目の前のコンクリートの階段を上り、階段の終りから30mほど先の左側に、朽ちた数本の木を並べた粗末な橋がある。これを渡って山に入る。細い沢に沿って登り、あとはあまりはっきりしない山道を見失わないように、15分ほど歩くと、山頂の主郭に到着する。不審者扱いされないよう、小学校が開いていない休日を選ぶのが無難。猿の群れを見かけたので、要注意かも。(2010.01.11)

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