鎌掛山屋敷

 所 在 地   滋賀県蒲生郡日野町鎌掛  別 名    ―
 遺 構   曲輪・土塁・横堀  形 式   平城
 築 城 者   蒲生氏  築 城 年   十六世紀初頭
 歴  史  山屋敷は、鎌掛(かいがけ)の築城と同時期に築かれたと考えられる。鎌掛城のある山の北西麓にあり、鎌掛城は詰の城、山屋敷は麓の居館の関係になると考えられる。
天正12年(1584)、蒲生賢秀が子の蒲生氏郷に家督を譲ったあと、山屋敷に隠居したという記録がある。
延宝年間(1673〜1681)、蒲生家家臣の子孫と称する五軒が、山屋敷に居住していたいといわれる。
歴 代 城 主 蒲生氏


主郭と考えられる曲輪。西側と南側が土塁で囲まれる。 城域の西面の高い土塁。


城域の東面の土塁と横堀。

堀から土塁の上端までの高低差は3mを越える。写真では高底差を感じるのは難しいが、往時はおそらくこの倍ほどもあったろう。


東西200m、南北150mの広大な範囲で平城跡が残る。山を背面にして残り三方が横堀と土塁で防御されている。土塁で画された複数の曲輪からなっている。山上の鎌掛城へ通じていたと思われる伝大手道があるが、崩落のため通ることはできない。土塁と横堀が良好に残されている。


<アクセス>
県道182号線を正法寺を目指して行くと、正法寺の100mほど東に屏風岩への案内板のある道がある。その道を100mほど進んで、左に下る道に入る。その先が城域になる。車の駐車場所はないので、正法寺の駐車場を拝借。帰りに寺に寄って賽銭をあげよう。(2008.08.23)

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