具志川城

所 在 地  沖縄県糸満市喜屋武 別 名  喜屋武グスク
遺 構  石垣 曲輪 形 式  丘城
築 城 者  真金声(まかねくい)  築 城 年  不明
歴 史 具志川城の築城年は不明だが、久米島の具志川城主、真金声按司が、伊敷策(いしきなわ)按司の二男、真仁古樽(まにくたる)に攻められ、島を脱出して本島に逃れ、故郷と同じ名の城を築いたと伝えられる。
その真偽は不明だが、立地・規模・構造は良く似ているとか。
按司:地域の首長が他の地域を統合して大きな勢力を持った豪族を、「按司」(あじ)という。
歴 代 城 主  不明


城門の跡


断崖の付け根に城門があり、ここから二の郭と一の郭が階段状に下りながら海に突き出ている。三方が海から切り立つ断崖となった要害の地にある。石垣は珊瑚性石灰岩の野面積である。沖縄は加工のし易い珊瑚性石灰岩に恵まれているせいか、石垣造りの城が多い。
本土の石垣は土盛りの崩れを防ぐことを目的として法面に石を積むことよにって形成されているが、沖縄の石垣は中国や西洋のように、主として城壁を築くためのものであり、石積みだけで形成されいる。


二の郭の石垣 一の郭からみた二の郭


二の郭からみた一の郭(本丸) 一の郭


<アクセス>
那覇方面から国道331号線を南下し、糸満市の「真栄里(南)」交差点を右折した後、さらに1kmほどで、「小波蔵」交差点を右折する。約1.5km南下すると、郵便局のある広場のような交差点に出るので、そのまま直進してすぐに右折する。「具志川城跡」の案内標識がある。あとはこの「具志川城跡」の案内標識の導きに従って1.5kmほど進むと、城跡に着く。城跡への入り口付近に数台駐車することができる。(2011.12.11)

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