ご挨拶　

　

私たちはこれまでに大手の進学塾や中規模の学習塾で、教室責任者や講師として小学生・中学生の指導にあたってきました。
合格実績を誇るいわゆる進学塾では、かなり速い速度で授業を展開し、厳しく鍛え上げるという方法で生徒を引っ張ってきました。
中規模の学習塾では、学校の勉強がよくわかることを第一の目標として、わかりやすい授業を追究してきました。　

　ここ榛原の地でも、私たちは数年間お世話になってきました。ここで巡り会うことができた生徒たちはみな、目標をしっかり持ち前向きで人間味溢れる子供たちでした。

　様々な形態の塾で私たちが学んだことはたくさんあります。その中で特に大切だと思ったのは、学習塾は、単に勉強を教えるだけではなく、それぞれの生徒たちの性格や目標などをしっかり把握し、強い信頼関係がないと成り立たないということでした。

　個々の塾が、それぞれの塾のシステムや指導方法が一番だと謳っています。けれどもそれらはかれらが言うほどには、確固たるものではないと、私たちは自分たちの経験から知りました。「学問に王道なし」ということわざは、学問を教える側にも言えることです。

　また勉強を教えることは、時として経営とも対立します。例えば、講師の立場からすると、授業時間を超えて教えたくても、経営者はそのための時間給を払わなければなりません。そこで「補習はなるべくしないように」と要請されます。講師がどうしても必要と思えば、わざわざ申請して行うか、全くの無給で行うかしかありません。これでは教える側の意欲もそがれかねません。ここでは生徒の立場は無視されているようなものです。

　そこで私たちは、教える側にとって理想的な、また「生徒の立場」にもたった塾を展開するには、私たち自身の手で塾を開くしかないという結論に達したわけです。

　私たちの目指すところは小規模でも小回りの利く、生徒それぞれが個々の目標に向かって、自分の足元を固めていくことができる塾です。ですから、私たちは生徒がわかるまで授業を行います。時としては厳しい授業になることもあるかもしれません。しかしそれを乗り越えたときには、努力することは報われることを、生徒がしっかり実感できると、私たちは確信します。

　経験豊かな講師が「生徒の立場」にたって指導することを、勉強倶楽部はお約束いたします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

1. 
   勉強倶楽部　　　代表　��尾　邦夫