20. 屋 台



 海は風があり、波立っていた。
船のへさきが波を割るたびに、しぶきが上がった。
しぶきは6人に降りかかり、みんなびしょ濡れになった。
せっかくシャワーを浴びたのにー!!

  船は1時間ほどでクラビーに着いた。
向かい風と波を避けるため、けっこう大回りして時間がかかったのだ。
まず、さくらに行き、トイレを借りて塩だらけの体を拭く。
それから荷物を預けて、町へ買い物をしに町を出た。

 VOGUE DEPに入ってお菓子を買う 。
バナナチップスや揚げ菓子が多い。
民芸品の店で小物を親戚用に少し買う。
今日は気温が35度もある。
歩き回るのもしんどいが、ヒロコがいろいろ予定を立ててるので、仕方がない。
コンビニの前で、炭酸を抜いたオロナミンCのような「シャークドリンク」を飲みながら休憩。
それにしてもタイはバイクの二人乗りが多い。
いや、二人乗りではなく複数乗りだ。
2人、3人乗りは当たり前。不思議な味の「SHARK」
私は最高で5人乗りを見かけた。
しかも家族全員が乗ってるようで、
運転しているのは10歳くらいの男の子だった。

 4時頃、さくらに一旦戻る。
空港への車は5時半に出発するそうだ。
空港に行く前に軽く食べたかったので、
ゆかこさんに聞くと、屋台が安くて美味しいらしい。
さっそく、行ってみることにした。

 ライレイへの船着場近くの通りを歩く。
昼間はなにもなかったのに、すでに屋台がたくさん並んでいる。
しばらく歩きながら物色し、一軒の屋台の裏にあるテ−ブルに座った。
ここはメニューに英語が併記されていたので、注文もうまくいった。
スープヌードルと焼き飯を注文する。←こればっかり・・・
この屋台の味付けは、濃すぎず、薄すぎずでとても良かった。
値段も安く、ライレイの半額ほどだ。
ビールはSINGHAの大ビンが60Bだった。
食後に別の屋台で、日本の夜店で売ってるような、ベビーカステラにあんこが入った焼き菓子を食べる。
これも素朴な味でうまかった。

  気がつくと、もう5時20分だ。
急いでさくらに戻り、ゆかこさんにお礼を言い、タクシーに乗り込む。
タクシーと言っても、さくらのボロバンだったが・・・



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