19.  VIEW POINT



1月27日

朝、6時半に起きる。
いよいよ、ライレイを去る日が来た。
今日は11時のチェックアウトまでに「VIEW POINT」へ上がってみることにした。

 朝食はSand Sea でビュッフェを食べる。
1人150Bで食べ放題だ。
卵料理は目の前で作ってくれるので、温かく美味しい。 私はオムレツを注文した。
フルーツもたっぷりいただく。
しかし、コーヒーはやはりインスタント。
結局、一度もレギュラーコーヒーを飲まなかった。。。
ウェイターに私たちの写真をとってもらう。
彼はデジカメを触るのが初めてのようで、少年のようにキラキラと目を輝かせてカメラを見ていた。

 8時半頃バンガローに戻り、ハーネスを着け、出発する。
ライレイイーストに出て、1-2-3の横の道をPhra Nang Beach の方へ進む。
VIEW POINT への登りは赤茶けた急斜面だ。
ところどころにロープがあるが、ビレイは必要ない。
普通の靴なら問題なく上がっていける。
しばらく登ると普通の道になった。
左のほうへ上がると、壁に突き当たる。
HIGH VIEW POINTへ続くルートのようだ。
上を見ると、ところどころにランニングビレイ用のスリングがある。
ここは確かにビレイが必要だろう。
デシマルで5.6〜5.8くらいだろうか。
時間がかかりそうなので諦め、LOW VIEW POINTへ行くことにした。
そのまま道を壁の基部に沿って歩いていくと、木々が開けた場所に出た。
ライレイが一望でき、遠くトンサイの方も見える。
しばらく景色を楽しみ、写真を撮ってから引き返す。
いったん下り口までもどり、Princes Lake へ行ってみることにした。
左に曲がり、ロープのフィックスされた急斜面を降りる。
またここを登り返すのかと思うと、うんざりする。
しばらく降りると、ジャングルの隙間から小さな湖が見えた。
湖というより、池のほうがぴったりだが。。。
しかし、湖の近くへは懸垂下降が必要かも、というくらいの傾斜になったので あきらめて戻ることにした。

 踵を返し、歩いていると不思議な木があった。
幹の直径は3mほどだろうか。
裾がスカートのようにヒラヒラになっている。
さらに不思議なことに、ずいぶん上のほうまで人の手形がついていた。
写真におさめてあとにする。 来た道を戻り、斜面を下る。
バンガローには9時45分に戻った。
LowViewPointからのライレイ
 大汗をかいたので、シャワーを浴びてサッパリする。
10時40分にチェックアウト。
ライレイイーストに歩いていく途中、
ポーターの兄ちゃんに会ったので、
「I had a good time.I'll come back here.Thank you.」
と言った。
 彼も、ニコニコ笑いながら一言二言会話を交わし、
最後にBye!と言って別れた。

 まだ、クラビーに行くには時間がありすぎるので、
HOT ROCK(クライミングショップ)でおみやげ用のTシャツを買う。
1枚250Bだが、まとめて買うので200Bにまけてくれた。
木陰で少し休み、早めの昼食をYAYAで食べることにした。
American Fried Riceを食べ、デザートにアイスクリームを頼む。
オカマちゃんがいる。
目が合うと、微笑んでくれた。
彼女ともこれでお別れだ・・・寂しいなぁ。

 1時頃、船頭を探し交渉する。
1人70Bで成立、指示を待つ。
木陰で座っていると、すぐ呼んでくれた。
今のところ、私たち2人と白人ペアの4人だ。
潮のひいた海岸を、はるか沖のほうまで歩いていく。
そのうち、コンクリートの道が海に沈み、ジャブジャブと海に入っていく。
かなり遠浅なので、ひざ下くらいの深さだ。
しかし、船の手前で硬い砂地から泥状のところにはまってしまい、 抜け出すのにえらい苦労した。
やっと船に上がれたが、なかなか出発してくれない。
船頭は海の中で船を沖へ引っ張る格好をしてるが、 どうも本気で引っ張ってるようすでもない。
15分ほどして、新たな客が2人やってきた。
彼らを待ってたのだろうか?
船は6人の客を乗せ、やっとクラビーに出発した。

 思い返すと、ここに来て一度もホームシックになることはなかった。
それどころか、いつまでもここに居たいという思いが強まるばかりだった。

 船がライレイから遠ざかる・・・
私は何度も後ろを振り返って、MUAI THAIやTHE KEEP、THAIWAND WALLの岩壁を見た。
また、いつか、必ずここに登りに来よう。。。



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