このルートはK村さんのオススメだ。
核心はデッドポイントの連続らしい。
取り付きから、ランナウトする。
中間部にいやらしいムーヴがあり、そこを越えると右のレストポイントで大レストできる。
上部は薄く前傾したカンテで、あまり休めそうもない。
左に回りこみ、登り始める。
カンテに出て行く部分がいかにも、さぁ核心に突入するぞ、という感じだ。
クリップを入れながら手を進める。
なるほど、デッドポイントの連発だ。
4手ほど進んで最後のクリップ。。。
しかし、クリップホールドが見つからない。
左手は甘いので、これで耐えてクリップは無理そうだ。
行き詰まって自分から飛び降りる。
2・3度ハングドッグしてクリップできるホールドを、カンテの右奥に見つける。
フットホールドも目を凝らして発見し、ここを越えられた。
終了点にクリップしてギアを回収しながら降りる。
完登できず。グレードは5.11dくらいか?
時間がなくなったので、2回目のトライは諦めた。
さっきまでいたクライマーもいなくなった。
荷物をまとめて下山する。
帰りも道に迷いかけてしまった。
砂浜に下りてバンガローに戻る。
途中、Railay Village で屋台のパンケーキを買って食べた。
パイナップル入りで蜂蜜をかけたそれは、南の島の味がした。(どんなんや!?)
シャワーを浴び、夕食は Sand Sea に行く。
最後の夕食なので、一番高級なところで食べようと、とっておいたのだ。
メニューを見ると、予想に反して値段は、よそと同じくらいだった。 
味も普通。
ただし、ビールは隣のバーで買って持ち込まなければならない。
ただ、スタッフのサービスは素晴らしい。
ちょっとしたホテルなみの接客態度だと感じた。
食後、またゴザを砂浜にひいて、星空を眺める。
今夜がPhra Nang の星を見るのも最後だと思うと寂しくなる。
私たちと同じように、砂浜に寝転がり、
夜を楽しんでいる人が他にもいる。
近くのバーからはレゲエの曲が流れてくる。
私たちが帰ったあとも、
ここは何も変わらない毎日が過ぎていくのだろう。
「もう日本に帰らないといけないんだね・・・」
「まだ帰りたくないね・・・」
「次はいつここに来れるかなぁ・・・」
そんなことを2人で話しながら、いつまでも夜空を見上げていた。。。
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