14.  TON SAI BAY



1月25日  

 今日はTON SAI BAY に行く日だ。
朝食は RAILAY BAY にビュッフェ・バイキングを食べに行く。
料理を待つ時間がないから、早く済ますことができると思ったからだ。
ウェイターにビュッフェを食べたいと告げる。
しかし、
「ここは宿泊者しかビュッフェを食べられない」
と、言われた。
しかたなく、メニューからABFを注文する。
いつもの朝食になってしまった。
残るビュッフェは SAND SEA のしかない。
ここは150Bで誰でも食べられる。
そう書いた看板が出ているから間違いないだろう。
SAND SEA のビュッフェは、最終日のお楽しみにすることにした。

  部屋に帰り準備をする。
浜辺に行くと、さっそく船のおっちゃんが声をかけてきた。
「TON SAY BAY に行きたいけど、いくら?」
と訊いてみる。
今日は時間を節約したかったので、船で行くつもりだったのだ。
距離が近いので、おっちゃんは嫌そうな顔をしたが、
「1人、40B」
と言う。
私は高い!と思い、値切る。
激しい攻防の末、一人25Bで商談成立。
船で TON SAY BAY に向かう。

 TON SAY BAY には3分で到着。
船頭に50Bを渡すと、彼は
「RAILAY! RAILAY!」
と、イヤミの客引きをしてライレイに帰っていった。

 まだ人が少ない。
さっそくアップに前回も登った、「Staragasaurus 6A+ ☆☆☆」を登る。
RP。  

  ロープをほどき、次に登る「Babes In Thailand 7A ☆☆☆」をオブザベーションする。
ルートを見てる間に、白人が2人取り付いた。
それとなく見てしまったので、OSにはならない。
それならと、開き直ってじっくり登りを見る。
出だしの右手のギャストンから左手で高いホールドを取るのが、 ひとつのポイントのようだ。
中間はガバの連続のように見える。
そして終了点のすぐ手前、右上のガバを取りに行くムーヴは、2人とも大ランジになっていた。
背の高い彼らでギリギリのようだったので、私はどうやってあのホールドを取りにいこう。
しかし、左手のホールドの向きから、自分なりのムーヴは頭に浮かんだ。

  レストしているうちに、昨日クラビーで会ったK原さんがきた。
そしてもう一人、日本人が。
彼はK村さんといい、一人で1ヶ月ちかく、ここに滞在しているらしい。
肌の色が日焼けで、現地人なみの黒さになっている。 人通りの絶えないトンサイエリア
しばらく、いろいろ世間話しをする。

  十分休んだので、そろそろ登ろう。
ヌンチャクは先日から同じものがぶら下がっている。
ありがたく使わせてもらおう。
「Staragasaurus」と同じように、一段上がる。
1本目にクリップしてスタートし、すぐにギャストンのムーヴ。
気を抜かなければ大丈夫。
あとはガバホールドを使い、体を振って振って登る。
腕もほどよいパンプの具合だ。
まだ、大丈夫。
そして、最後のガバを取りにいく。
左手をしっかりホールドし、右足を腹の高さのフットホールドにアウトサイドで使う。
ようするに、ありふれたダイアゴナルのムーヴだ。
こうすれば、いちかばちかのランジは必要ない。
白人さんは、このフットホールドに気づかなかったのだろう。
あとは慎重に登って終了点にクリップ。
やった〜〜〜、7Aのフラッシュだ〜〜!
降りてきて、ヒロコと喜ぶ。
7A は ROCK FAX では5.11dなんだけど、このルート少し甘めのグレーディングかな。
FL P、体感グレード 5.11b/c

  休憩して、今度は左のほうの「Rieser Baby 7A+ ☆☆」を登ることにした。
K村さんによると、出だしがかなり厳しく、上はそうでもないらしい。
(しかし、登ってみると上が・・・)
1本目はかなり遠い。
出だしのボルダームーヴをこなさないと、クリップできない。
6・7回トライして、やっとランジに成功。 ボルトにクリップする。
しかし、上も厳しい。 ガバはガバだけど、ホールドが遠いのだ。
なんとか5mほど登ると、今度はルーフを右にトラバース。
また、このホールドが見事に全部スローパー。
PUSHERホールドの連続だ。
4手ほど進んだが、前腕が悲鳴をあげてフォール。
完全なルーフなので、ルートに戻ることもできず、ロワーダウンする。

 休憩してると、少し離れたところで登っていた、韓国人グループの1人の少年が、こっちにやってきた。
何かを手に持っている。
私の前に立つと、それを差し出した。。。



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