4.  MUAI THAI&1−2−3


 ONE TWO THREE(1-2-3) は思ったより近かった。
北向きなので、日陰になり涼しい。
このエリアは混んでいたので、すぐ隣のMUAI THAI で登ることにした。

  まず1本目は「Shadow Show 5 」にする。
ルートが空くのを待っていると、白人のお兄さんが最後のヌンチャクを回収できずに降りてきた。
「自分が登って回収する」と、ヘッタピーな英語で言うと通じたようだ。
とりあえず登ってみる。
グレード的には問題ないのだが、岩の表面がツルツルの部分が多く緊張した。
OS P(プリプロテクション)、体感グレードは 5.9

  回収したヌンチャクを渡し、次のルートを物色する。
2本目は1-2-3に移動し「We Sad 6A+ ☆☆☆」に取り付く。
直径1mほどの巨大コルネが胸の高さあたりまで垂れていて、それにぶら下がるようにスタートする。
パワーのない女性にはつらいかも。
1本目のボルトはかなり上のほうにある。
核心は上部のほうで、ラインどりがやや判りにくかった。
OS M(マスタースタイル)、体感グレード 5.10b/c 。

 ヒロコは出だしができなかったので諦める。

  次は右のほうの易しいルート、「Giggerig For Climbing 5 」。
短いフェースをやや左上していく。特に問題なし。
OS M、体感グレード 5.9 。

  今日は移動の疲れもあり、これで終わることにした。
バンガローでシャワーを浴び、Railay Village で夕食を食べる。
ビールを注文したら、
「隣ノ Bar デ 買ッテ来イ」、と言う。
席を立つのも面倒なので、後で飲むことにする。
チキンを炒めたものと、トム・ヤム・クン、ココナッツ・カレー・スープ、パイナップルを器にした焼き飯を食べる。
トム・ヤム・クンだけは辛くて食べきれなかったが、ほかはすべてたいらげた。
初めて食べるタイフードは予想以上の美味しさだった。
夕食の代金は450Bほどかかった。
食事の後、BOBO のバーに行き、ビールを飲む。
タイのSINGHAビールが60B。
ヒロコはメニューにあった「SODA」を注文したが、
出てきたものは、味も素っ気もない、ただの「炭酸水」だった(^^ゞ


1月19日朝のライレイ・ウェスト

 8時頃起床する。
ライレイの朝は涼しく、てとても気持ちがいい。
日本の夏とは大違いだ。
顔を洗い、Railay Village へ朝食を食べに行く。
アメリカン・ブレックファスト(ABF)が120Bなので、
それを注文する。
よく考えてみると、日本円で360円だ。
決して安くはない。
パンも小さめだ。
朝食として、全体の量はまずまずだが、
名古屋あたりのモーニングと勝負したら、完全に負けてるだろう。

  体調はイマイチだ。
風邪の後遺症でまだ体がダルく、咳がときどき止まらない。
しかし、タイに来て登るモチベーションはあるので問題ないだろう。

 バンガローに戻り、クライミングに出かける。
今日は THE KEEP へ行くことにした。

 昨日登ったMuai Thaiと1-2-3の前を過ぎ、ビーチを30mほど進んで山側の踏み跡に入る。
一つ岩場があり、これは DUNCAN'S BOOT と後でわかった。
この岩場の先を右に行き、道なりに進むと急登になり、穴状の峡谷になる。
登りきったところに白人の男女がいて、なにか話している。
私に、
「コノ先 ヲ 見テミロ」、と言う。
覗きこむと、そこはスッパリと6mほど切れ落ち、FIXロープが2本垂れている。
しかも最後はトラバースするのだが、そこも深さ3mほどの穴がポッカリ開いていた。
私が思わず「ワオ!」と言うと、男のほうがニヤリと笑った。
 2人が下り終わるのを待つ間、ハーネスをつける。
まず、私が先に降りる。
慎重に行けば問題ないが、ビーチサンダルではちょっと降りづらかった。
下でヒロコを待つ。
ヒロコはこういった下りが、超苦手なのだ。
スタンスの場所やらをアドバイスしてあげたが、途中で「コワイ〜!コワイ〜!」とマジで泣き出した。
下から私がなだめながら声をかけるが、本人はパニクってほとんど動けない状態になってしまった。
なんとか落ち着かせる方法はないやろか、と考えていた。
すると突然、崖のから白人の男が現れ、何か叫んだ!



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