鋼構造設計規準(5.7),(5.8)の安全率 | |
8章の幅厚比の制限を満足する圧延型鋼等組み立て材(荷重面内に対称軸を有するH形鋼等)で,強軸まわりに曲げを受ける場合,座屈区間端部の大きいほうの強軸まわりの曲げモーメントが区間中間曲げモーメントより小さい場合と大きい場合でCの値を1.0〜2.3以下に算出設定する。 非弾性域におけるヤング係数の低下の影響を考慮していないが,剛比計算を実施する構造物の場合端部拘束およびモーメント勾配があることから危険側の誤差を生じないとしている。 (5.7)式(5.8)式の大きいほうをfb値としft値を超えることができないので,両式で比較するプロセスで,材長と断面形に支配される解説を図5.1.6で例示し,安全率1.5の妥当性を評価している。 ヤング係数の低下を加味する場合も含み,座屈区間長さ,8章の板要素の幅厚比適合形鋼,発生モーメントと撓みからコストミニマムを示唆している。 原文参照& 参考:昭和48年に解説(¥5,600)版が発行されている。 |