HOME BACK NEXT

Individual

my home 私は新婚社宅から戸建て社宅を経て民間一戸建ての平屋に落ち着いた。
3畳本間,6畳洋間キッチン,6畳本間掘りごたつつき,6畳本間、4.5畳板間,3畳洋間2,風呂,トイレ,押入れ多数が備わっていたと思う。
洗面所が無かった。
これは不便だ!しかし、部屋数は多く訪問客が来ても困ることは無い。
親父達が訪問して3畳ほどの土間に洗面所とその床を作ってくれると言うのだ。
この家の主は入居期限がないといってくれたのを思い出し、同調した。
親父は難なくスケールで寸法を取って床を今度訪問するときに作って持ってきてくれると言うのだ。
さしもの大工・宮大工に近い寸部の狂いも無い仕事をこなしてきた人だけど寸法を取って違う場所で車に乗るサイズでと言う条件があるにもかかわらず床はぴったりおさまった。
友達に配管と洗面所の工事をしてもらって快適な生活が出来るようになった。
数年後主が現れて退去してくれと言う。
突然で途方にくれ家内と子供が心配するが、ここは広いが少し古いな!と感じていたので家内と蓄えと相談して市内をめぐり現在の住所に目をつけた。
地価はだいぶ安くなって42万円だと言う。
家内の父も「ここ良いのとちゃうか?」と言っていた。
60坪位欲しいと密かに思っていたが大分不足していた。
しかし、自分のかいしょを思えば無理かな?等思いを巡らした。
先のことを考えても仕方が無い。
貯蓄の金利も下がる一方だし思い切るか?と決断。
高耐久住宅と書いてあった。
設計変更をし出窓・納戸の追加・階段下の収納設備の追加・境界の塀の追加をした。
神主さんに拝んでもらい施工開始。
大工さんは中年のベテランで腕がよさそうだった。
口数が少なく進捗度合いを確認の際暑いからとビールを差し出したが無言で仕事をする人だった。
それから進捗度合いを確認することなく完成。
子供も家の良し悪しが気になる頃でとても喜んでいた。
10年余りで外壁塗装実施。給湯ボイラの交換実施。
敷地内はなるべく土の方がよいのでコンクリは敷いていなかった。
しかし、乗車時に土誇りを一緒に入れてしまい汚い。
雨の日は大変だ。
今度息子が配慮してくれそうだ。
大家の一言がmy homeを入手するきっかけを作ったのであるが、あの一言が無くそのまま居座っていたら・・・・と思う。

一言、「人生には重要な起点が1回は存在する。」