「ドローイング音楽家1」.jpg   2002年
F8号(45.5X37.9cm)
紙に鉛筆・水彩

     この絵の直接のモチーフは前述したように段ボールの立体作品なん
ですが、内的イメージとしては宮澤賢治のセロ弾きのゴーシュです。
セロにしては楽器が小さくバイオリンに見えますが。
 リズムのある楽しい絵が描きたいな、と思っていると、自然と楽器を
描きたくなりました。そもそも音楽団なら何人でも配置できますし、色
んな形の楽器がありますからね。好きな画家の一人である小磯良平
も楽器や楽団員を描いていますし。 

 あと、今見ると明らかに人物の太さに大好きな彫刻家、舟越桂の初
期作品の影響がありありとうかがえます。その時はそんなに意識して
なかったけど、好きですからね。 そして足がちゃんと生えてる点がオ
リジナルなので救いですけど…。
 
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